お国柄

 10月の初めにカナダに観光に行った。 紅葉はもう遅いかなと言われたが、なんと今年は夏が暖かくて、1ヶ月も紅葉が遅れて、ちょうどいい時期になった。

 ナイヤガラの滝と、ローレンシャン高原が、観光旅行の目玉だったが、どちらもそれぞれ、いいところだ。 ナイヤガラは以前行ったことがあったが、そのときは霧で全然見えず、今回が初めてと同じだ。

 さて、ケベック州はフランス語圏だと聞いていたが、やはりその通り。 テレビも英語の番組とフランス語の番組の数が逆転する。 表示もフランス語が上にくる。 これでよく、全体で一つの国になっているんだと驚嘆する。

 さて、車だが、昼間からちゃんとライトをつけて走っている。 こんなところは日本もちゃんと真似をした方がいいな。 それからケベック州は車の前のナンバープレートはなし。 後ろだけだ。 理由はよくわからない。 オンタリオ州は前も後ろも両方つけている。 どうも州ごとできまりが違うらしい。 逆にケベックはこんなところで差別化しているのかなとも思う。

 たまたまイギリスのエリザベス女王が、オタワに滞在中で、総督官邸に宿泊されていたが、なんと門番はいつもと同じで、一人だけ。 他に警備がされている様子もない。 なんとおっとりで、しかも安全な国なんだと、これも驚嘆だ。

 旅行中、最後の空港に行く朝、バスが来ない。 30分も待って、あわてて、タクシーに切り替え。 ようやく空港に間に合った。 運転手さんたちはほとんど、移民か、その子孫。 別にカナダの評判が悪くなっても我関せずか。 こんなことはカナダではあたりまえみたい。

 とにかく自然がいっぱいで、その点では気分が安らぐ。冬の寒ささえなければ、住んで見たい国だが、冬の厳しさを思うと、観光で十分か。


(2002.10.31)

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