大学の講義

 市民教授特別講義ということで、茨城大学の工学部で1時間半講義を受け持つことになった。 テーマは自分で選択できるが、アマチュア無線で市民教授の登録をしているので、そのまま 「アマチュア無線」 ということにした。

 この講義は茨城大学が、総合学習の一環として、毎年、前半に、各週2時間分の枠で、14回の講義が行われるのだ。 各コマは市民教授が交代で担当する。 もう何年も継続してきているものだ。 学生は講義を聴いて、レポートを出すと、2単位がもらえることになっている。

 これまでは、担当が回ってこなかったが、今年は 「いよいよやってください」 といわれ、予定もなかったので、すぐ引き受けた。 当初は7月の予定であったが、急に変更になって、5月1日ということになった 。どうせやるなら早いほうがいいかと、すぐ変更に応じる。 いずれにせよ、そんなに準備はしない性分だ。

 事前の打ち合わせで、教室はパソコン、プロジェクターが使えることがわかったので、資料は、画像にして、パワーポイントでまとめることにする。 もちろん実物も回覧用に用意した。 1週間ほど前にパソコンがクラッシュして、せっかくパワーポイントでまとめた資料はパー。 作り直しというハプニングがあった。

 学生に配布用の資料が必要とのこと。 2ページにまとめた。 これはちょっとお堅い内容にした。 メールで2週間前に送っておいた。

 当日、午前中はパソコン教室があったので、昼食後、茨城大学に行く。 講義の部屋は前の授業があって、入れない。 非常勤の講師控え室で、30分くらいお茶を飲んで待つことにした。 一緒に待っていた非常勤の講師の人と話す。 「今の学生は文章が書けないし、文字も下手だよ」 とのこと。

 さて、時間になった。 わくわくとどきどきが入り交じる。 講義室に入ってみると、なんとゴールデンウイークの谷間の日だというのに、講義室はほぼ満員。 300人くらいか。 やーびっくり。 担当の先生が来て、紹介をしていただいたら落ち着いた。 話の筋書きはだいたい作って、プリントしていったが、結局見ないままになった。 まずコールサインの紹介、そして世界には一つしかないんだという話から始まってしまった。

 自分はどうしてアマチュア無線をやっているのか、アマチュア無線四方山話など、どんどん話が進んでしまう。 気がついたら、予定時間の5分前になってしまっていた。 話のまとめはわずか一言だけ。 「いい趣味を見つけて、長続きさせること」。 これで終わってしまった。
 さて学生たちからどんなレポートがくるのか楽しみである。

(2002.5.5)

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