街路樹 市役所前のあんず並木が満開になった。多賀町のあんず並木も満開になったようだ。 あんずの花は開花期間が短く、またときどき雨が降る季節なので、うっかりすると見過ごしてしまう。今年は早めに気づいたので、楽しむことができた。 日立市は市道にいろいろな種類の並木があって、春から夏にかけての芽吹きの時期は毎日のように景色が変わるので、車に乗っていても楽しい。データによると、18種類4600本強の木が市の管理の木になっている。 6号国道の常陽銀行前付近は、昨年、電線の地中化工事とともに、いちょう並木がなくなってしまい、グリーンベルトだけになってしまった。見たところはすっきりしたが、なんとなくさみしくなった。日立市は街路樹の管理はしっかりしている筈と思って、よく考えてみたら、この道路は国道で、街路樹は日立市の管理ではなかったようだ。 こんなとき、市から 「ちょっと待って、植木はもと通りにしてよ」 と言っていたら結果は違ったものになっていたかも知れない。上には電線がないのだから、木が伸びてもさほど問題にはならないと思う。毎年枝をはらう手間も必要なくなる。せっかく植えた街路樹で、それがその通りの風景として目に慣れてしまったら、簡単に抜いたりしないでほしいんだ。 昔日立市の助役さんで、建築物の計画のとき、生えている大樹を生かすために計画変更して建物の位置を変えさせた人がいたとか。今こんな人はいないんでしょうか。 昨年旅行したイタリアでは、街路樹は伸び放題。電線は空にはないんだけれど、決して道路は広くはない。でも街路樹は大切にしているようだ。そして街路樹込みで街の風景になっている。 (1999.3.28) |