先週に引き続いてお酒の話。 昨年これも文化事業団の講座で「吟醸酒入門」というのがあった。 たった2回だけの講座ではあったが、講師の人柄と、味わった吟醸酒の魅力に引かれて、その講座の参加者の有志が集まって「地酒ファンクラブ」というのが出来た。参加の誘いを受けてすぐ参加することに決めた。趣旨は地酒をもっと地元の人に知ってもらいたいのと、知人などにPRして、地元で頑張っている酒造家を応援しようというものだ。同時に自分たちも酒を楽しむというものだ。 その第1回の集まりがあった。今年の酒の出来具合を椎名酒造の蔵元主人椎名将人さんから聞くとともに、味を楽しむという会だ。集まったのは30人ばかり。酒にうるさそうな人や、そうでもない人、女性も多い。どうも雑多な集まりに見える。 まずあは椎名さんの話。今年はもう仕込みは終り。県の品評会?では大吟醸酒が昨年に続き銅賞で入賞。ほんとはもう一つ順位を上げたかったと。(でもさすが腕はいい) 自分でも飲み比べてきたが、入賞している酒はほとんど同じ。強いて云えば自分の酒が一番おいしいと。(この自信がいい) 今年の方向は少し重い感じの酒に向っていると。今まで不景気になると軽い酒は売れなくなり、重い酒が売れるようになるんだそうだ。(なんとなく判る気がする) さて待望の試飲。4種類の「富久心(ふくごころ)」各2本、合計8升を思い思いに飲む。オードブルもあったが、心は酒の方だ。飲んでみての感想。「生のあらしぼり」これがなにか一番おいしかった。次は純米吟醸。それから濁り酒。「あらしぼり」は多少重目で、ずっしり酒の味が味わえる出来だった。のど越しもいいし、やはり新しいものはうまい。(実際はアルコール度が高いので、それに引かれたのかも) 最後はビンゴで酒のお土産があたるというもの。なんと3番目にビンゴになって、四合瓶の吟醸酒があたった。これでますますご機嫌。 椎名酒造は、蔵元主人の椎名さんが自分自信で仕込みをやるということ、それに瓶のラベルは一枚一枚全部手書きなんだということ、それに酒のうまさ。それと椎名さんの人柄に引かれて、いっぺんに「富久心」のファンになってしまった。 (1999.3.20) |