少年野球

 マウイで、たまたま孫が入っている少年野球チームの試合を見た。
 チームといっても日本のように、通年のチームではなくて、3ヶ月くらいの期間のスポーツイベントで、親たちのボランティアで運営されているものです。 指導者は子供たちの親で、外部の人はいません。

 7〜9歳くらいの子供が集まって、男女とも一緒です。 各チームは15人くらいで編成されています。
 さて試合ですが、日本のとはちょっと様子が違っています。
 守備は11人。 ボールを投げるピッチャーの役は打者側のボランティアコーチ(親)です。 自分のチームの子供が打ちやすいような球を投げます。

 打者が打ったあとは、普通の野球と同じです。 打者が何回も空振りをすると、一塁へ行きます。 三振はありません。 またキャッチャーフライも、打ち直しになります。 アウトの数に関係なく、打者が一巡するまで、打って、その間に何点入るかで勝負を決めます。 打者が一巡したら、たとえその打者がセーフであったとしても相手の攻撃になります。 守備は11人なので、ベンチに待機する子もいますが、打者は全員が打ちます。 時間を1時間半くらいと決めておくので、誰も3回くらいは打てます。

 こんな試合なので、打者はみんな目いっぱい打とうとしますね。
 すべてがポジティブな考え方で、こせこせしていません。 親たちも楽しんで試合を見ています。 勝った負けたに拘泥せず、いいプレイが出たら拍手してやってます。

 見た試合は今年最後の試合だったようで、終わったあとは、親も入って持ち寄りのパーティーでした。 そして、子供たちは全員がトロフィーをもらってご機嫌でした。

 「また 来年会いましょう」 といって解散になりました。
 こんないい環境の中で野球が「楽しめる」なんて、子供たちは幸せですね。



(2002.3.5)

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