ある神父さん

 金曜日、土曜日と神父さんが我が家に泊まった。 泉神父さんといって、山口県の下松の教会の神父さんである。 もともとはスペイン人。 日本に来てもう40年。 日本に帰化しているので、自分の名前のルイス フォンテスから名前を取って、泉類冶という名前になっている。 フランシスコザビエルの兄さんの子孫とのこと。

 昔上智大学で教鞭をとっていたが、正規の先生では自由がきかないというので、頼んで非常勤講師にしてもらったという変り種。 山口県のテレビ局で頼まれてスペイン料理の講座を放映したらこれがまた大うけ。 すべてアドリブで、調味料の量なんてみんな「適量」ばかり。

 私の友人のS夫妻の結婚式の立会人(まあ仲人か)である。 この神父さん、今までに400組近い結婚式の立会人をやってきたが、何年に一度かはその家庭を訪問したり会ったりするという。 5年ほど前にも一度来たことがあるが、今回も私の家に泊まることになった。

 2晩ともに友人たちと一緒に、神父さんにスペイン料理の作り方を手ほどきしてもらいながら、わいわいと楽しく過ごした。 神父さんが来る時は、いつも調味料ご持参なので、夕食は家庭料理だけになる。 この神父さんの日本語は、とても早口。 おまけに話があちらこちらに飛んで、いつ果てるともなく続く。 それでいて聖書の話はぜんぜん出てこない。 すべて自分の体験と、いくらかのたとえ話だ。 この体験たるや、まさに人間の妙をいいあてている体験話。 そしてどこまでがたとえ話で、どれが実話かわからないうちに、涙がでるほど笑って楽しんでいる自分を発見するという具合。

 先日 「笑っていいとも」に出演したのがきっかけで、3月27日発行の「女性自身」にインタビュー記事が載るんだそうな。 「え、なんで女性自身?」  まあ話題性があるんでしょうね。 これは是非買って読まなくては。 皆さんも是非読んで、感想聞かせてくださいね。

(2001.3.27)
(追伸) 早速買ってきました。 7ページもの。 「シリーズ人間」という連載ものである。 かなり真面目な取り上げ方をしている。 記事よりも本人に一目会ったほうが、よほど面白い!!

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