動物園散歩

 百年塾北部地区ネットワークの有志で神峰動物園に行った。
 市民教授で、ネットワークのメンバーの田尻さんが、この4月になんと動物園の園長になったのだ。 いままで全く動物園に縁がなかった人が市の人事異動で園長になった。 なかなか面白いことをするものだ。

 心配されてお天気は、予報どおり朝から雨。 でも10時半に駐車場に着いたころには小雨になった。 合計12人だ。 そのうち4人は65歳以上で入場無料になった。 さっそく田尻園長に出迎えていただく。
 「動物園なんてほんとうに久しぶり」 前日から遠足のようにわくわくだった。 週日でしかもお天気は悪い。 ほとんど貸切状態だ。 門をくぐったらなんとラッキー雨がやんだ。 象など雨のため外に出ていない動物が多い。 みんなでわいわい言いながら一つずつゆっくり見てまわる。 じっくり見るのは初めてだ。 知らない動物も多い。

 九官鳥が 「ホーホケキョ」 とうぐいすの物まねをするのに大笑い。 体長1.5メートルもあるニシキヘビをさわらせてもらったり、生後1ヶ月の外来種のサルの赤ちゃんをだっこさせてもらったりで、みんなニコニコ顔。
 増えたのはニホンザル。 なんと130匹もいるんだそうな。 「あれがボスだ」 「いやこれだよ」 と外野はうるさいこと。 それぞれが勝手な動きをしているが、なにか人間社会の縮図を見ているようだ。
 虎、ライオンはさすが落ち着いたもの。

 一巡してちょうどお昼過ぎ、河馬の柵の前の食堂に着いたら雨が降り出した。 ここで、持参したビール、おかずを広げてちょっとした反省会(といっても小宴会)。 味を改良中というラーメンをいただいて動物園散歩を切り上げた。 みんな子供の時代にもどったようないい気分で帰途についた。 大人だけの動物園もいいもんだ。 それにスタッフの人たちの仕事振りも見ることができて、ほのぼのとした気分が味わえた。

(2000.6.24)

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