電力問題 カリフォルニアの電力が不足して、停電が起こっているという報道がテレビ、新聞をにぎわせている。 これは過度の自由化の弊害が出たとか、州当局の無能さとか、諸説紛々であるが、消費者が困っていることには変わりない。 ひるがえって日本を見てみると、電力はなんとか安定供給されている。 でも電力料金は他国に比べて高い。 おまけにまだまだ不足だから原子力を増やせとかという声も高い。 世界的に、電力需給はかなり改善されたけれど、結局は石油資源を食い散らかしているというそしりを免れない。 たしかに電力が豊かになれば生活は一見豊かになったように見える。 でもよくよく考えてみると、すでに贅沢の範疇に入る部分がいっぱいある。 このまま電力をどんどん使っていいものだろうか。 二酸化炭素の排出量からいったら、本来ならばもっと電力の使用を少なくすべきなのだろう。 今回のカリフォルニアの電力問題は、消費者がいかにもっと少ない電力で生活するかの問題提起の警鐘なんだろうと思う。 我が家について言えば、20年前に比べて、確かに快適度は上がっている。 でも間違いなく電力の使用は増えている。 例えば冷蔵庫は2台になっているし、パソコンの台数も増えた。 電話機にしたって、留守電機能のために常時、DCを供給している。 外出時にすべての電源を切ったと思っても、電力計のリングは結構なスピードで回っているのだ。 一方家電メーカーは、節電型と称してはいるが、とにかくいろいろなものを売りたがる。 いやはや困ったものだ。 ついでに我が家の節電対策。 洗濯機付属の乾燥機はよほどのことがないと使わない。 クーラーはできるだけ少なく。 エアコンの暖房は使わない。 テレビは元スイッチで消す。 付けはなしはしない。 電気カーペットは廃棄した。 電気こたつは半分程度の強度。 電気はこまめに消す。 外出時にはトイレの保温は消す。などなど。 単に節約のためではなく、二酸化炭素の排出量を頭においてのことである。 これを契機に地球環境をベースにした節電が世界中にひろまるようになってほしい。 (2001.1.23) |