平成14年のマウイ島

 テロの影響が薄れてきたのか、いつもの穏やかなマウイ島であった。 空港での手荷物検査の厳しさは、すこしゆるんでいるように感ずる。 昨年は空港にいた、兵隊さんもいない。 抜き取りで行われるボディーチェックも、割合が少なくなったようだ。 飛行機の出発時刻の前にずいぶん時間がかかったのが、今ではテロ前と同じくらいだ。 帰りのアロハ航空の始発便は、出発の1時間前にならないと係員はでてこないし、UAもゲートでの待合室入りは1時間前だ。 帰りのアロハからUAへの乗り継ぎ通路にあるチェックポイントも、「どこへ」「日本へ」でフリーパス。 「アメリカから外に出る人はどうぞどうぞ」といった具合だ。 飛行機もほぼ満席で、影響はもう薄れたようだ。

 昨年はあったホテルの割引はもうなし。 客が戻ったのか、景気が悪くて、値引きしても客が増えなくて、やめたのかどちらかだろう。 マウイの自然だけが、そのまま悠久の時間を刻んでいる。

 息子たちは、今まですんでいた家を出て、借家住まいになった。 場所は、これまでのところから近く、学校に近くなったので、便利だ。 家から海は見えないが、家の前は見晴らしがよくて、なかなかいい。 偶然ながら、貸し主は知り合いだったとのことで、いい関係で貸借条件を折り合えたと。 さて、今度はどんな家なんだろう。
こんどはこの家に引っ越した
 5年くらい前の分譲地。 敷地は、3000坪くらい。 100メートル四方くらいの庭がある。 平屋建ての一軒家。 ガレージ付きだ。 リビング、ダイニングキッチン、ベッドルーム大1、小部屋(子供用)2、バストイレは2カ所だ。 結構広い。 これならば今までの家と同じくらいで、いいや。 家賃は月1800ドル。 しかも庭の芝刈り作業付きだ。 相場からいったら安いのか高いのか想像がつかない。
 家の床は地面と同じ高さで、完全なバリアーフリーだ。 そのおかげで、床にときどき、「むかで」がはう。 だから床には寝そべれない。
庭にはパパイヤがこんなになっている
 庭にはバナナの木が20株くらい。 それにパパイヤが10本くらい。 それがどんどん実をつけているので、とても食べきれない。 新鮮な無農薬の果物が庭にあるというのは、とても贅沢。

 例によって、マウイ島での観光はなし。 家でのんびり、昼寝。 読書。 分厚い文庫本を2冊も呼んでしまう。 推理小説と「ヒデ」のドキュメンタリーものだ。

 ちょうど大学バスケットの「マウイインビテーショナル」が開催されていて、その決勝戦のチケットが手に入ったというので見に出かけた。 決勝はインデアナ州立大学と、バージニアだった。 8校のうち、決勝に残るだけあって、その前に行われた下位同士の試合に比べれば、すごくいい試合だった。 当然テレビ中継もあったし、また選手の中には将来プロで活躍する選手もいるはず。
 観客席の上から見ているぶんにはわからなかったが、フロアへ降りてみて、選手たちの背の高さには驚く。 小さく見えたレフリーさえも、180くらいはある。 2、30センチもある舞台の上で試合しているようにすら見える。 これにはびっくりだ。 本場のバスケットの試合が見られて、今回はラッキーだった。

 ラナイ島への3泊4日の旅もしてきました。

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