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茨城県議会議員 井手よしひろ (e-mail:master@y-ide.com)

「安全・スピード・快適」三拍子揃ったTXの魅力を実感

つくばエキスプレスの試乗会に参加
 7月26日、井手よしひろ県議ら県議会議員、県関係職員、地元企業の代表などを中心とするつくばエクスプレス(TX)の試乗会が行われました。この日の試乗会は、9時45分につくば駅をスタート、秋葉原駅で構内を見学、12時過ぎにつくば駅に戻る往復コースで行われました。
 地下駅とは思えないほど明るく、爽やかな印象のつくば駅。自動改札を抜け、エスカレーターで地下16メートルのホームに降ります。特徴的なのはホーム設けられた転落事故防止用の可動式の柵。新幹線のホームに取り付けられているのと同じように、電車が着くとドアと連動して開閉します。
 電車が発車するとまず驚かされたのが、その加速のスムーズさです。出発してわずか1分半で、列車は最高速度に近い128キロを記録し、つくば駅から続くトンネルを一気に抜け出しました。
 TXは2系列の列車があります。JR常磐線などと同じように、守谷以北が交流区間のため交直両用のTX−2000系と直流専用のTX−1000系の2系列です。1000系はロングシートのみの6両編成だが、2000系は車両の中程に対面式ボックスシートがありあります。
 JR常磐線では藤代駅近くに直流と交流とが入れ替わるデッド区間があり、車内灯が滅灯しますが、TXではバッテリーで対応していえるのでそのようなことはありません。
 TXの車両には、運転手一人が乗務するだけで、車掌は乗務しません。ATO(自動列車運転装置)によるワンマン運転です。乗務員の発車操作とドアの開閉操作以外は、駅の停止までコンピュータにプログラムされた仕様通りの自動運転となります。区間ごとの速度制限はATC(自動列車制御装置)でコントロールされていまする。ワンマン運転のため、各車両にはインターフォンが付けられ、乗務員と連絡が出来るようになっていますが、防犯や防災対策には若干不安な点が残りました。
 TXは線路にロングレールを使用しています。そのため、「ガタン、ガタン」といういわゆる列車の走行音は聞こえません。全線踏切が一箇所もないので、「カーン、カーン」という踏切の警告音も聞こえません。この辺の感覚は、新幹線の乗り心地に近いものがあります。
 車内は明るく、座席は堅めです。ロングシートの間隔がもう少し広いと良いと感じました。
 守谷駅を過ぎ利根川の架橋をわたると、車窓が一変しました。それまでの緑や赤茶けた開発途上の景色から、東京のベットタウンの風景に変わります。
 つくばと並んでITエクスプレスともいわれるTXの看板駅が「柏の葉キャンパス駅」。東葛テクノプラザや東京大学柏キャンパスに代表される「最先端」と、「緑園都市構想」の中心エリアです。TXの各駅は無線ランが完備され、車両内でもインターネットが使える日本最初のユビキタス環境が実現されることになっています。
 今や東京の北の玄関となった「北千住駅」をぬけると、TXは地下をばく進します。その中で注目なのが「浅草駅」です。浅草浅草寺に最も近い駅となります。TXは茨城と東京の下町を直結する鉄道でもあることを再確認しました。
 試乗した列車は「区間快速」だったため54分で秋葉原駅に到着しました。最も早い「快速」電車はつくば〜秋葉原を45分で結びます。秋葉原駅は地下34メートルに建設された地下駅。JR山手線に乗り換えるには一度地上に出る必要があり、8分ほどかかるといいます。今回は試乗のため秋葉原駅構外に出ることは許されませんでした。
 今回の試乗で、TXの魅力を充分に時間することが出来ました。このTXが茨城県の発展の大きな起爆材となることを確信しました。
参考:つくばエクスプレスのHP

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