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最終更新日:2001/APR/28

異常小雨で久慈川に仮設ダム
海水の逆流を防ぐため5年ぶりに設置

旬の話題、この1枚
CANON EOS D30で撮影。
PhotoShop6.0で、解像度を変更、自動レベル補正、アンシャープフィルターを使用しました。

 2001年4月末現在、深刻な雨不足が続いています。
 水戸地方気象台によると、4月の降雨量は、過去最低を記録することが確実な情勢となっています。那珂川流域の今月の降雨量(26日現在)は13ミリで、過去10年間の平均(104ミリ)の12.5%に過ぎません。ゴールデンウイーク期間中もまとまった雨は期待できそうもなく、田植えの時期とも重なり深刻な状況となっています。
 日立市南部を流れる久慈川では、日立市企業局が26日、久慈川の水量低下に伴う海水(塩水)の遡上で、水道水の取水が困難になる恐れがあることから、河口から6.3キロ上流の下土木内町の取水口近くに、塩水が取水口に入り込むのを防ぐ仮締切堤を、5年ぶりに設置しました。
 作業は、日立市職員96人と東海村の職員数人も加わって実施。取水口の下流地点から東海村の対岸まで幅4メートル、長さ200メートルに土砂を盛り上げ、その上に約4000個の土のうを置き仮設のダムを完成させました。
 日立市では、全世帯の8割に当たる50,000世帯の生活用水をこの取水口から取水しています。国土交通省常陸工事事務所の26日朝の観測で、塩水の遡上は取水口から下流50センチ地点まで迫っているとのことです。

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日立市の水道は、久慈川河口から6.3キロ上流の地点で取水されています。

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久慈川の水量が低下すると、河口から海水が逆流するため、仮のダムを設置しました。


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