臨界事故を受けて、9月30日、東海村は野菜の出荷を停止するよう農協に要請しました。また、東京都中央卸売市場が9月30日深夜、事故現場から半径10キロ以内で収穫された農産物について、市場への搬入、販売を差し止めるよう卸売会社に指示をしました。
茨城県が10km圏内の農産物の収穫を農家に見合わせるよう要請したため、同市場からほかの県に荷を送っている業者の中に、茨城県産農産物の取り扱いを見合わせた業者がありました。
こうした事態を受け、県では、事故周辺6地点6品目の野菜について公害技術センターにおいてサンプリング検査を行いました。
そのうち、2地点3品目については10/1午後に一部分析結果が判明し、安全性が確認されました。
残る4地点4品目につきましても分析が終了し、いずれの野菜からも放射性物質は検出されず、安全であることが判明しました。
※核分裂により人工的に生成される物質
区 分 採取地点 作 物 分析結果 安全性 距離 前回発表分 那珂町本米崎 ピーマン 人口放射線核種不検出※ ○ 1.0 那珂町横堀 小松菜,大根 人口放射線核種不検出 ○ 4.0 今回発表分 東海村石神井外宿 サツマイモ(葉,いも) 人口放射線核種不検出 ○ 1.8 東海村舟石川 サツマイモ(葉,いも) 人口放射線核種不検出 ○ 1.3 東海村舟石川 ネギ,白菜 人口放射線核種不検出 ○ 1.3 那珂町後台 白菜,大根 人口放射線核種不検出 ○ 8.0 これまで、安全性が確認されず市場等が混乱しておりましたが、事故現場から10km圏内で採取した野菜でも安全であることが確認されました。
県は、茨城産農産物の安全性をスーパー、量販店や消費者に、理解いただけるようあらゆる手段を使ってPRしていく方針です。