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茨城県議会議員 井手よしひろ (e-mail:master@y-ide.com)

高速道路を活用した
日立市の渋滞解消策の検討を求める署名

道路キャパシイティーの拡大には限界が

 深刻な日立市内の交通渋滞を解消するためには、従来は道路のキャパシティーを拡大する方策、例えば、道路を拡幅するとかバイパスを整備するといったハード面での対策や信号機を高度化し、コンピュータで管理することによって車の流れを科学的に制御しようといった取り組みがとられてきました。

 しかし、日立市のように事業所や民家が密集する場所では、その費用が莫大な金額に上ります。

日立バイパス4.7kmで事業費500億円

国道6号日立バイパス  日立市内の慢性的な渋滞を緩和するため、国道6号の「日立バイパス」の工事が、建設省の直轄工事で進められ、現在は、田尻町から旭町までの区間4.7kmの工事が行われています。

 田尻町の日立公設市場の前で、現国道6号線から分岐し海岸部に出ます。旭町までは、海上を通行します。本宮アクセス、鶴首ループ橋などで、一般道と接続する予定です。

 この工事区間の総事業費としては、約500億円が見込まれています。漁業補償や用地買収は完了していますので、建設予算が認められれば、工事は一気に進みます。平成9年度末までに、170億円が投入され、平成10年度は22億5000万円の予算が計上されています。事業費ベースでは、来年3月までに全体計画の約40%の工事が完成することになります。

 来年度以降、毎年20億円程度の予算しか認められないとすると、田尻町と旭町との間の4.7km区間が完成するためには、今後15年以上の年月が掛かることになり、国に対して、井手県議らはその早期整備を強く要望しています。

 公明党の石井啓一衆議院議員(北関東比例区)は、平成11年度の衆議院予算特別委員会分科会で、この日立バイパスの整備計画を取り上げました。

 こうした動きを受けて、建設省は、計画を一部見直しを表明し、平成12年度末までに本宮アクセスまで、当初計画の半分の片側一車線(幅8.5m)で暫定使用で開通しさせることになりました。

6号日立バイパス  3月24日には、日立バイパスの開通式が執り行われました。滑川海岸に沿って洋上部分の滑川区間(長さ376m)、本宮区間(168m)、それに陸上部分(160m)の計704m。このうち、洋上部分の滑川区間では15基、本宮区間7基の計22基の橋台、橋脚が建設されました。陸上部分は、現在の市道を山側に移して新たに建設すれ、工事費は計14億円です。

 部分的に開通した日立バイパスですが、残り区間の完成年度は未だに明示されていません。


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