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99年10月27日の異常降雨では、日立市南部・久慈町を流れる瀬上川が氾濫し、床上浸水7件、床下浸水56件の被害が発生しました。 井手県議は、浸水地域の実態を把握し、多くの市民の声を集約するなかで、県当局に河口水門の設置を申し入れしました。99年12月県議会において、県は、国補事業を前提に、国に働きかけることを確約しました。 県議会土木委員会の状況を地元「新いばらき新聞」が12月16日に一面で取り上げましたので、転載します。 |
日立の瀬上川改修へ国に事業採択働きかけ県河川課は15日(平成11年12月15日)までに、日立南部・久慈町の瀬上川改修問題に関連し、2001年度(平成13年度)から国補事業として推進するため、建設省に事業採択を働き掛けていく考えを明らかにした。このほど開かれた県議会土木委員会(西条昌良委員長)で、井手義弘委員(公明)の質問に、庄司武史河川課長が答えた。 井手委員によると、去る10月27日の集中豪雨で瀬上川が氾濫。日立電鉄の久慈浜駅前などを、約400戸が浸水被害を受けた。同河川は、1972年(昭和47年)から河川改修工事が進められてきたものの、浸水被害の“常習”地域。河口部に波除堤を造ったが、降雨時と満潮時が重なると、これも役に立たないという。 このため、井手委員は「河川改修は94年(平成6年)で概成したというが、浸水被害は後を絶たず、河口に水門を設置して強制排水(ポンプアップ)するなど、抜本的な事業の見直しが必要」と、県の今後の対応をただした。 庄司課長は、水門を設置した際の概算事業費について「おおむね10億円近くになる」と述べた後、、県単事業では財政的に難しい面もあるので、国補事業として採択してもらい、2001年度から事業実施できるよう政府関係機関に働きかけていきたいと約束した。
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新いばらき新聞 1999年12月16日号(一面サブ) |