美杉村 美杉村って知っていますか。 三重県の山奥です。 もう奈良県の県境に近いところかな。 何でこんなところに行ったんだって。 それにはわけがあります。 高校の同窓会です。 同窓会といっても高校3年のクラスの中の男子だけ、しかも4人の仲間の会です。 なぜかなんとなく集まっていた4人です。 今思い返すと、4人とも反体制?派だったのかも知れません。 60歳の10年前に一度集まって一泊の会をやりました。 それから10年経過してまたやろうということになったわけです。 実は4人の中の1人がこの美杉村の出身なので、故郷探訪方々同窓会ということになりました。 津市からタクシーで約1時間。 もちろん私は初めての地です。 松坂から出ているローカル線の名松線の終点の奥津という駅が目的の場所でした。 周りは杉山だけ。 なにしろ杉、そしてあまご、山の幸だけが名産という土地柄。 でも水も空気もおいしい。 昔、伊勢参りの本道が通っていた場所だし、また伊勢国司の北畠氏の本拠地だったので、歴史遺産はいろいろあります。 が、なにせPRをしていないので、日立では見たことも聞いたこともない地名でした。 泊まった旅館は「結城屋」といって、ひなびた旅館。 多分お伊勢参りが盛んなころから繁盛したところなんだろうな。 特産のあまご、山菜料理の食事のあと、蛍を見に行きました。 宿のおかみさんが、下見に行ってくれ、そして車を運転して連れていってくれた気遣いには大感謝だ。 月の光のもとで、飛び交う蛍を見て、感激。 美杉南小学校。 建て直してできたばかりだ。 全校舎、体育館まで、木造建築。 なにしろ材料は村内にいくらでもある。 だが、全教室にパソコン、視聴覚機器が整備され、また立派なパソコン室まである。 インターネットもCATVで接続自由とのこと。 生徒数100人強の小さな小学校だが、中身は最新鋭。 こんな学校で学べるなんて、子どもたちは幸せだなあ。 川上山若宮八幡宮。 若宮八幡と名前のつく神社では最古だそうだ。 「へー こんな山奥に。知らなかった」 宮司さんの息子さんが、いろいろ説明してくれる。 塚原卜伝が鎖鎌の極意を体得したのはこの場所であると。 なんと常陸の国にも関係があるんだ。 などなど新発見もいっぱい。そして善意の人々との出会い。 そして旧交を温め、心身をリフレッシュして、気持ちのいい旅を終えた。 ![]() 美杉村、ぜひ行ってみてください。写真は伊勢本街道あとです。 (2002.6.26) |