モロカイ島物語

 マウイのカフルイ空港から飛行機だ。アロハ航空の子会社のアイランド航空。
さて目の前に現れたのは10人のりくらいのセスナタイプ。 「え これなの!!」
実はそのあと、降りてきたのが、ダッシュ8 30人乗りの双発機だ。 これに乗ってモロカイへ。30分のフライト。
上から見たモロカイ島は 何もない砂漠状。 褐色の土地ばかりが目立つ。

 小さな空港はいたしかたない。レンタカーも各社出ている。しかし、借りる人も少ないので、レンタル料がばか高い。でも車がないとなにも出来ないんだからしょうがない。家族で1台借りる。朝食をどうするということになって、レンタカー会社のおばさんに聞く。たぶん「カネミツベーカリー」ならあいていると。実はそこは島ただひとつのレストラン風な店だった。パン屋兼お菓子屋兼レストランだ。

 食事後島の東側まで走る。この島は東西約70KMの細長い島。立派な舗装道路が走っているが、信号が一つもない。当然走る車も少ない。
東の果ては入り江になっていて、遠くに滝が見える。景勝の地だ。とってかえして北側には半島がある。この半島を見下ろす約600Mの高さの断崖がまた景勝の地だ。半島にゆくには600Mの崖をロバで降りるしかない。昔疫病がはやったときに、現地民が隔離された場所だ。

 空港にもどって、モロカイランチからの迎えの車を待つ。チェックインはモロカイロッジのあるゲストハウス。そこからカウポアビーチキャンプまで、専用シャトルで約8マイル。全部牧場の中の私有地だ。そもそもこの牧場は54万エーカーというとてつもない広さなのだ。昔パイナップル畑があったのだそうだが、今はほとんど砂漠状だ。牛、馬がまばらにいるだけ。
この地にモロカイランチが、3箇所のキャンプ地とロッジをつくった。出来てちょうど3年。ロッジはオープンしたばかり。観光案内にも載っていないリゾートだ。

 カウポアビーチキャンプは テンタローという テントとバンガローの合いの子の施設が30ばかり。砂浜沿いに出来ている。電気は食堂だけ。それも自家発電。個々のテンタローは電気なし。わずかに太陽電池のバッテリーからの電灯だけ。自然といっしょの生活だ。 ビーチには昼間、あざらしが砂浜で昼寝をしているのどかさ。3食つきなのも手軽だ。(といてもほかに食事するところもない) 夜テンタローから眺めた星空は、まさに宇宙の中にいるんだということが実感できるくらい近くに星が見える。

 テンタローに2泊。そしてロッジに1泊した。ロッジはプール、など一式そろった近代的ホテル風ロッジ。でものんびりしていてすばらしい。従業員たちが、作り物でなくほんものの笑顔で接してくれるのが、いい雰囲気だ。小さな町にある一軒だけの映画館がなんと「ポケモン」をやっていた。こんなところにまでポケモンブームなんだ。
アクティビティとして、乗馬、ロデオ、マウンテンバイク、ハイキング、カヌー、カヤックなどなど盛りだくさんある。でもいずれも有料だった。

 4日目、空港に送ってもらって、同じ飛行機で帰る。モロカイ島の産業は昔パイナップル今?? だ。人口7000人足らず。ほんの一握りの観光客だけが頼りのように見える。

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