ラナイ島旅行

 今年は同時多発テロの影響で、島間の直行便がなくなってしまい、ほとんどがホノルル経由になってしまった。 飛行機の乗り降りのチェックのわずらわしさがいやで、船で行けるラナイ島になった。 ラナイ島はマウイからはすぐ隣の島。 西海岸からよく見える。 以前はパイナップル畑のあった島だったが、会社が撤退してしまい、今はリゾートホテル2軒だけの島だ。 人口は2000人くらい?? ほとんどの人がホテルにかかわっているといっても過言ではないだろう。 特に観光のみどころはないので、のんびり過ごすだけだ。

 初日の昼前、家から車で港があるラハイナにゆく。 ここは観光客が集まる古いお店がいっぱいあるショッピングタウンだ。 サンクスギビングの休日だというのに、観光客は閑散としている。 港の近くの公共パーキングに4日間の料金前払い(無人支払機)で駐車。
 お昼過ぎのフェリーに乗る。 フェリーといっても車は乗せない。 乗客だけの渡し舟だ。 60人くらい乗れる高速船である。 ラナイ島までは45分だ。 乗ったのは30人くらい。 冬場は鯨が遊泳するという海域を走る。 目をこらして見ていたが、鯨にはまだ時期が早そうだ。
 ラナイの港に着く。 ラナイには空港もあって、飛行機で来る人もいるが、運賃が安いので、船の人もいる。 港といっても船着場の風情。 ホテルのバンが迎えにきている。 これに乗ってマネレ・ベイ・ホテルへゆく。 車が動き始めて1分で着く。 なんと歩いても5分の距離だった。 ラナイのホテルらしいホテルは海岸にあるこのホテルと、島の中央部の高台にあるロッジ・アット・コエレの2軒だけだ。 それに昔からある小さな宿屋といったホテル。
 海岸のリゾートホテルとしては、なかなかいいホテル。 調度品は中国風。 従業員の態度もいい。 早速プールサイドに。 孫たちはもう泳いでいる。 さすが休日か、プールサイドは満杯。
 昨年の断食さわぎに懲りて、今年はホテルでの夕食。 ホテルのレストランはサンクスギビングスペシャルのビュッフェ形式。 それだけしかない。 しかも料金は大人75ドル、子供30ドルだ。えーーーー。 いくらおいしいものがバイキング形式であるといってもそんなに食べられるものでもない。 まんまとホテルの策略にかかってしまった。

 2日目。 ゆっくり起きだしプールサイドに行ったら、もう場所がない。 息子たち家族は歩いて約5分のビーチですごす。 年よりは昼寝。 午後遅く、ラナイシティにホテルのシャトルバスで行く。 車で約30分だ。 坂をのぼり、あとは昔パイナップル畑だった広い原野の中を走って、シティに着く。 昔風の町並みがそのままの町だ。 狭い町の中を散歩。 とにかく島の中で、人が住んでいるのはここだけ。 警察も消防も、病院もひとつだけ。 古いホテルが1軒ある。 けれどもノーフォーク松の並木がいっぱいあって、いい雰囲気だ。 高校もある。 この高校はバレーボールが強いんだそうだ。
 夕食を食べるところを探したが、ない。 古いホテル・ラナイのレストランしかない。 ところが、また予約でいっぱい。 あれれ、今度も食べはぐれたか。 でもそのレストランは見かねてか、テイクアウトならOKと。 なんとこのレストランのテイクアウトはマネレ・ベイ・ホテルに持ち込みも可能と。 やれやれ。 大きなピザの箱と、持ち帰りの食料が入った袋を持って、シャトルバスでホテルに戻って、自室で、夕食ということになった。 シャトルバスの中では孫が抱えたピザの箱が他の乗客の注目のまとになったのはいうまでもない。

 3日目。 プールサイド、ビーチはあきたので、遅い朝食のあとこんどは予約してあったコテージ・アット・コエレへ行く。 なんとこの宿の素敵なこと。 ホテルへの導入路が、大きなノーフォーク松の並木だ。 みんなすっかり気にいってしまう。 木造風で、100室ばかりのホテルだが、庭もすばらしい。 早速庭の散歩。 庭には放し飼いの七面鳥が30羽も歩き回っている。 パターゴルフは18ホールある。 しかも結構難しいコースだ。 全員パターゴルフに挑戦。 孫たちも気に入って、2ラウンドも回ってしまう。 庭の花を背景に、結婚式の新郎新婦が写真をとっている。 のどかないい時間。
 夕食は、スーツ着用のフォーマルダイニングは敬遠して、一般のダイニング。 ここでさえも襟付きのシャツ、靴は最低限必要だ。 落ち着いた雰囲気で、夕食。 ウエイターもなかなか気が利いている。 周りはちゃんとした服装の人ばかり。 さすが団体客はいないし、日本人もほとんどいない。

 4日目。 朝から孫たちはゴルフゴルフと騒ぐ。 孫には女性たちが相手になって、ゴルフ。 息子と二人でマウンテンバイクを借りて、サイクリング。 水が欲しかったが、ホテルには売っていないので、町まで買いに出かける。 サイクリングは山道。 往復2時間くらい。 いい運動だ。 午後チェックアウト。 ホテルから港まではバンを出してくれたが、これが一人10ドルとられた。 帰りの船はちょっと大型。満席だった。
 あとで聞いたら、このコテージ・アット・コエレは世界でも10指に入るくらいの最上級のリゾートホテルなんだそうだ。 とても気に入って、来年もぜひ来ようよということになった。 ちなみに、一室300ドル前後する部屋代が、テロの影響で値下げになっており、おまけに居住者割引もあって、200ドル以下で泊まれたのだ。 まことにラッキーだった。


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