子供たちが育っちゃった今、昔の育児日記の中から思い出深い(?)ものを綴ってみました。
私には息子と娘がおりますが、俗に言う 『ワーキングママ』でして結婚前からの仕事を
ずぅっと続けております。 3ヵ月の産休で子供を産み、3才までは同居のお祖母ちゃんが育て
3才からは保育園のお世話になりました。
なぜか家族から『失格ママ』と呼ばれ、やんちゃな子供たちに振り回される悪戦苦闘の日々でした
赤ちゃんをいっきに10年くらい成長させてくれるお薬がほしいなぁ―――と発言して、家族から
ひんしゅくをかった私は子供たちが成長した今、赤ちゃんの頃に戻せるものなら戻したいと
                           考えている馬鹿な母親でもあります。
そんな私の子育て日記、とうていお役になど立ちませんが暇つぶしにでもごらんくださいませ。

★我慢が足りない? 昭和○○年3月
昭和○○年、息子を出産した。
予定日より一ヶ月早い出産だったが2700gもあり元気で保育器からもすぐに出られた。
ところが4月末の予定日だったのを3月末に産んでしまった私は家族から
『あと3日,我慢すればよかったのに!』と責められた。
この早産劇のおかげで息子は一年早く就学せねばならず、体も頭もついていけるかどうか
心配だらけの育児が始まった。
ちなみに娘はもっと早産だったが8月生まれなので私が責められることはなかった。
★神様、願いを叶えてくれてありがとう! 赤ちゃんから保育園の頃
健康優良児だった夫婦に授かった子供達にしては、よくもこう病気になるもんだ。
熱を出すなんて日常茶飯事(それも39度〜40度)。これは小学校時代まで続き
学校からの連絡で何度迎えに行ったことか・・・・・
小児科はもちろん、眼科、耳鼻科、皮膚科、等など病院とは縁が切れなかった。
口内炎がひどく、哺乳瓶が吸えなくなり体重が減少したら入院と言われ何時間もかけて
スポイトでミルクを流し込んだ。 気管支炎の時は寝かせると苦しそうなので夫婦で
かわりばんこに抱っこして夜を明かした。
そして神に祈った。『バカでもいい! 丈夫な子に育ってほしい』 と………
           願いは………(忠実に)……………叶った!
★登園拒否? 保育園の頃
昼寝の嫌いな息子はお昼寝タイムのある保育園が嫌いだった。
出かける頃になると『このおくつは小さいから歩けない…』
翌日も同じ靴をはいて『このおくつは大きいからダメだ…』と言い張る。
おぉ、立派な登園拒否だ。
仕事に行かなくてはならない私は心を鬼にして保育園に預ける。
そして夕方迎えに行くと『遅かったじゃないか!』と息子に怒られる。
★飛べない事件。 小学校一年生の頃
テレビを見ている息子に『ごはんよ〜』と呼んでもなかなか来ない。
大きな声を出したらやっときた。 『呼ばれたらすぐに飛んできなさい!』と私が叱ると
『羽も無いのに飛べないでしょうよ。』と息子が反抗する。
それだけだったらまだ可愛いのに
『ママは飛べるのけ? そんなら飛んでみせてよ。』と追い討ちをかける。
頭にきた私は『もう、ごはんなんて食べさせないから!』と親としてあるまじき発言を…
★おなら事件。 小学校一年生の頃
子供たちが寝転んでテレビを見ていた。
突然、息子が妹の顔にお尻を乗せて大きなおならを発射。
娘は泣き叫ぶし、見ていた私も予想できない行動に唖然… しかし、ここで許すわけには
いかないと逃げる息子を追い掛け回し、やっと馬乗りになって押さえつけた。
娘に『早くここに来ておならしなさぁ――い。』と声をかけると
『わたし、おなら出ないもん。』 そんなぁ〜〜〜〜
それを聞いた息子が鬼の首でも捕ったかのように
『ほらな!出そうと思って出るおならは立派なんだぞ!』と威張る。
そんな話、聞いたことも無いけど…まぁいいや!
★親の愛はすごい?…その@ 小学校〜中学校時代
子供が小学校を卒業するまで私達夫婦は子供たちの為に多大な労力と時間を献上した。
土日はあちこち出かけて遊びまくり、夏休みともなれば遠出の旅行を楽しんだ。
北海道、四国、九州と日本国中(?)見せてまわった。
そしてビデオと写真をとりまくり記録を残した。
将来、子供が反抗期になった時、修復の薬になるかもしれないと…・
反抗期の息子に試してみた。
結果……貴重な記録には目もくれず
      『ふん、くだらない。愛情の押し売りはごめんだぜ!』と一蹴された。
★親の愛はすごい?…そのA 小学校〜中学校時代
「虫歯は母親の責任」というポリシーのもと、いやがる子供を押さえつけてまで歯磨きを
実践。 そのおかげで息子の小学校の卒業式に市から『虫歯ゼロ賞』という賞状と盾を
いただいた。 ところが中学生ともなると歯磨きなんて母親の監督下にない。
歯磨きもせず妹に『くさい・くさい攻撃だぁ!』と息を吹きかける息子に
『歯は大事だよ。将来好きな人ができてチューしよう思っても汚い歯では嫌われるよ!』と
説教してやった。 息子曰く、『そんなもん、一生しねぇよぉ。』
ふ〜ん、しないんだぁ〜。悪いけどお母さんは記憶力いいからね。よぉく覚えておこう…・
★教育問題…その@ 小学校一年生の頃?
日頃から子供の質問にはきちんと答えるよう努力していた。
ある日、娘から『私はママから生まれたからママに似てるのはわかるけど、どうして
お兄ちゃんはパパから生まれたわけでもないのにパパに似てるの?』と質問された。
突然の質問にきちんとした答えなど見つかるはずもなく、
『ほんとだねぇ〜、不思議だね、同じ家に住んでいて同じ空気吸ってると似てきちゃう
んじゃない』と答えた私・・ こんな性教育があっていいんだろうか・・
それでもすぐに納得してくれるほど娘が幼くてよかったぁ!
教育問題…そのA 小学生の頃
息子がなかなか勉強しないので少し一緒に勉強をみてやることにした。
予定では仲良く勉強して終わったらおいしいおやつでも一緒に・・のはずだったが
やってるうちにムードは険悪。さっき教えたでしょ!、こんなのもわかんないの?、と
言葉がきつくなり、息子も鉛筆をほうり投げて泣き出す始末。
私も反省して翌日は”今日こそは平和に”を合い言葉に始まるが結果は同じ。
毎日のやりとりを静観していた夫が『頭がよくなる前に性格が悪くなるよ。もういいから
塾に入れてくれる?』だって。
私だってもうごめんよぉ〜。 これにて私の家庭教師はあえなく終了。


★失礼しちゃうわ!…その@ 中学生の頃
息子に友達から電話。とびきり上品な声で『○○君、お電話よ〜』とつないでやった。
今のはお母さん?と 友達に聞かれたんだと思うんだけど(たぶん)…
息子が電話に出たとたん、
『ちがうよぉ、俺には母ちゃんなんていないよ。今のはただの召使いだよ。』
誰が召使いだって? おぼっちゃん、覚悟はできているかしら?
失礼しちゃうわ!…そのA 中学生の頃
息子がごみ箱めがけてポイッとしたものが なんと息子の(牛乳入り)カップに
ナイスシュート!  思わす、『うわぁ、バカァ―――!』と、あきれる私に
『うわぁ、ババァ―――!』と、息子が応戦。
ババァって私????   そんなぁ…・こんなに若くて美しいのに!
★おばあちゃんvs孫…その@ 小学生の頃
おばあちゃんが「テレビを消せ!」、「勉強しろ!」と小言を言ってる。
息子が『なんでおばあちゃんは、ママでもないのにうるさく言うんだよ。』と反抗。
おばあちゃん曰く、『あなたのママはね、お仕事ばっかりでおっぱいあげたのも
おむつ替えたのもおばあちゃんなんだからね。ママよりよっぽど言う権利あるよ。』
うわぁ――― 聞かなかったことにしよう…
息子の口が達者なのはおばあちゃんゆずりなんだぁ―――。
おばあちゃんvs孫…そのA 高校生の頃
息子が欲しいというのでファックスを購入。やっぱり何かと便利だ。
おばあちゃんが息子に『どうやって紙が届くの?』と不思議そうに質問。
息子が窓の外の電話線を指差し、『おばあちゃん、あの電話線を見ていてごらん。
紙が飛んでくるのが見えるから!』
まじめに聞いていたおばあちゃんから当然私に苦情が…
息子曰く、『ボケてないかどうかチェックしてやっただけだよ。』
よかったね。おばあちゃん、ボケてなくて!
★父親ってかわいそう…その@ 高校生の頃
『おはよう!』と夫が娘の肩にちょっと触れただけなのに
『やめてよ!』とひじ鉄くらってんの。 かっわいそう―――
あんなにベタベタ可愛がられるのが好きだった娘の変貌ぶりにちょっとビックリ!
夫もやめりゃいいのに、懲りずにちょっかい出してはひじ鉄くらう毎日。
父親って可哀想!
父親ってかわいそう…そのA 高校生の頃
夕食時、ささいなことで夫と娘が口論。
夫も大人気ないことに『もうパパはお願いなんてきかないから!』と捨て台詞。
『ふん、頼まないもん』と娘。
翌朝,遅刻しそうになった娘が『パパァ〜送ってって〜!』と ラブコール。
私は夕べの出来事が脳裏をかすめ、いやぁーな予感。
玄関をのぞくと、パジャマにサンダル・車のキーを片手に鼻歌をうたいながら
車に向かう夫の姿が…・  娘ってお得な性格だねぇ〜。
★あなたは誰の子?…その@ 中学生の頃
息子と進路のことで大喧嘩。
私は男の子になったことがないのでどうしても息子の気持ちが理解できない…
夫はけっこう理解を示すのでやっぱり男どうしってことかな。
『お母さんはムカツク!』を連発していた息子が
『僕、お母さんの子やめる! お父さんの子になる!』と言って部屋に閉じこもった。
へっ? どういう意味なんだろう???
あなたは誰の子?…そのA 高校生の頃
息子の言動に腹が立った私は『あなたの母親だと思うと情けなくて涙が出るよ。』
と嘆いた。 『えぇ―――! 俺ってお母さんの子だったの? 信じらんねぇ―
拾ってきたって言ってたじゃない! お母さんの子はやだよ。』
そんなぁ、小さい頃『おバカする子はママの子じゃないよ!』って言っただけでウルウル
泣き出す可愛い息子はどこへ行ったの?
★あなたは誰の子?…そのB 高校生の頃
息子が「親なんだからいいじゃん」と自分勝手な要求をしてくる。
「そんなワガママな子を産んだ覚えはないわ」と私が言うと
「えっ、記憶喪失? もうボケた〜?」と、どら息子ぶりを発揮!
"ぬかにくぎ"・・・"馬の耳に念仏"・・・?
"どらにくぎ"・・・"馬鹿息子の耳に念仏"・・・ってことだわ(→o←)ゞ


★サンタクロース 中学生の頃
クリスマスには子供の夢を壊さないようにプレゼントにも工夫と努力を惜しまなかった。
小学校にあがると、親の願いもむなしく 「サンタさんなんていないんだよ!どうせママ
が買ってるんでしょ!」 と、なんともつれない・・・
  しかも夢いっぱいの妹にまで説明する始末〜(≧◇≦)    それから数年・・・
中学生になった息子が電気店のチラシを見ながら 「僕、このコンポが欲し――ぃ!
優しいサンタさんにお願いしようっと!」   ふん、その手にはのらないよ〜〜
★お弁当の話…その@ 中学校入学当時
息子が私立中学に入学し、私のお弁当作りがはじまった。
保育園も給食だったので毎日のお弁当作りは初めて…。 毎朝5時に起きてにんじんを
お花にウィンナーをかにさんの形にと努力を惜しまず、お弁当作りに励んだ。
それなのに息子からは感謝の言葉どころか、『ふざけた弁当作るな――!』
と文句ばっかり。
数日後、とうとう『弁当はいらない。学食で買うからお金ちょうだい!』 だって。
やっぱりテストの日に海苔で「ファイト」って書いたのはやりすぎだったぁ?
★お弁当の話…そのA 中学生の頃
毎日、学校から帰ってもお弁当箱を出さないので『早く、出してよ〜』と声をかける。
『OK!』の返事とともに台所の私めがけて弁当箱が飛んでくる。
『割れるから止めてよ〜!』と言いながらも運動神経のよい私はナイスキャッチ!
そして息子から『おぬし、なかなかやるな!』とお褒めの言葉をいただく。
これが毎日なんだから疲れるよ。
★お弁当の話…そのB 高校生の頃
たまには『お弁当おいしかったよ!』と感謝の言葉を述べなさいと息子に言ったら
素直にお弁当箱を取り出した。
そして、『おぅ、まずかったぜ!明日はもっとうまく作れよ!』だって。
ふざけるな―――――――!
★お弁当の話…余談 中学生の頃
息子のお弁当作りに全精力を注ぎ込んだ私は3年後に同じ中学に入った娘の
お弁当を作るのがだんだん手抜きになっていった。
それでも娘は、卵焼きがおいしかったとか彩りがきれいだったとか誉めてくれる…・
やっぱり、娘は私に似てカワイイじゃん。 
★巣立ちのまえ。 高校生の頃
もう、そろそろ面談に備えて進路を決めなくてはいけない時期になってきた。
息子に『どういう大学に行きたいの?』と聞くと
『家から通えないところ、お母さんの目が届かない遠いとぉ―い所…』 という答えが
かえってきた。  そういう問題じゃないでしょう!
私は先生に何と言えばいいんだろうか? 情けないったらありゃしない。
★巣立ちのとき。 高校卒業時
とうとう息子は自分の道を歩き始めた。
学校もアパートも自分で決めて、親は出された書類にサインをし、銀行にお金を
振り込むだけだった。
全てが息子の言ったとおり…
『僕の人生なんだから口出しするな! だけど親なんだからお金は出して!』
★巣立ちのあと。 1999年4月
息子が出ていって急にさびしくなった。ちゃんと学校へ行ってるだろうか、ご飯は
ちゃんと食べてるだろうか、と心配は膨らむばかり。
私に電話をかけまくられて嫌気がさした息子が『連絡はメールで!』と言い出した。
そして機種の選択からセットアップまで全てを息子が請け負った。
請け負った?・・・・・なぜならば私は過剰と思えるバイト料を請求されたから…
☆☆☆――――これにより私のインターネットデビューと相成る。――――☆☆☆  
その後毎日、息子にメールを送るが返事のこない一方通行。
返信メールに報奨金まで付けてやるバカな母親と、それでも返事を出さないふざけた息子
のバトルは現在も継続中…・・
★巣立ちのあと・あと・・ 2001年1月
息子にせっせっとメールを送るが一向に返事がこない。
「近況報告も出来ないんだったら仕送り止めるよ!」と、脅しをかける。
効果てきめん! 返事はすぐ来た。 たった4文字・・「異常なし