県北ガンセンターの整備促進に関する要望書

 Copyright Yoshihiro IDE (e-mail:y_ide@jsdi.or.jp) 最終更新日:1996/SEP/24

 平成8年8月13日、日立市長より、井手よしひろ県議に、県北地域ガンセンターの整備促進を県に働きかけるよう、要望書が提出された。
 これに対し、井手県議は、9月13日の県議会福祉衛生委員会において、衛生部長に、一刻も早い整備の具体化を強く要望した。

平成8年8月13日

 茨城県議会議員
  井手 義弘 殿

日立市長 飯山俊雄

茨城県北地域のがんセンターの整備促進について

 日立市をはじめ県北地域の振興につきましては、日頃から格別の御指導、御高配を賜り深く感謝申し上げます。

 日立市におきましては、県北地域の中核都市にふさわしい都市機能の拡充を目指し、各般にわたる施策の推進に全力をあげて取り組んでおりますが、保健医療体制の整備促進も大きな課題となっております。

 保健医療体制の中でも、特にがんや心疾患など年々死亡者の増加を見ている成人病については、その制圧のための対策の充実が急務となっており、茨城県が早くからこの点に着目し施設整備や体制の充実に取り組んでおりますのも、貴殿の民意を県政に反映させるべく御尽力されている賜と敬意を表するものでございます。

 日立保健医療圏におけるがんによる死亡者は、ここ数年県平均を上回り、主要死因別死亡数割合でも毎年26%を超え、トップを占めている状況にあります。このため、圏域の市町村では、がんによる死亡者の減少を目指し、早期発見のための検診の充実、健康教育等を積極的に進めており、園域住民の意識も高まりつつあって、肺がん、胃がんなどの検診率は年々向上しております。

 こうした状況のなか、平成2年に制定された茨城県総合がん対策推進計画、さらに平成7年3月には茨城県長期総合計画において地域がんセンターの配置計画が示され、日立総合病院がその指定を受けて施設整備に取り組むというニュースは、そういった専門医療施設に恵まれない県北地域にとって、住民が身近なところで高度な専門医療を受けることができるという、画期的な出来事として受けとめております。

 また、日立総合病院側も、企業病院ではあるものの広く地域住民に開放し、圏域の中核病院であるという意識のもと、茨城県の計画に沿ったこのプロジェクトに意欲的に取り組んできているところでございます。

 地域がんセンターの整備促進は、所在市となる日立市はもとより圏域の全市町村の待望するところであり、早期の事業着手、完成が図られるよう、県北地方広域圏市町村の総意をもって茨城県の支援を要望しているところであります。つきましては、貴殿におかれましても、円滑な整備促進に特段の御配慮を賜りますようお願い申し上げます。

  


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