統一選前半戦/公明、各地で得票増

道府県168、政令市132人に/14選挙区で「定数2」の壁を突破

当選率98%の快挙/6選挙区で6氏が惜敗

99年4月13


 十一日に投・開票が行われた第十四回統一地方選挙前半戦で、公明党は、四十四道府県議選と政令市議選を合わせ三百六人を擁立し、三百人(無投票当選六を含む)が当選、当選率九八%のほぼ完勝に近い勝利を飾った。また得票数の面でも各地で得票増を記録し、道府県議選では、前回との比較が可能な百二十七選挙区のうち、七四%にあたる九十三選挙区で得票増を達成。五十五選挙区で得票率を伸ばした。政令市議選でも六十四選挙区(六五%)で得票増を達成した。女性候補も道府県・政令市議選合わせて前回より十八人多い二十九人が当選した。しかし、道府県議選の三選挙区、政令市議選の三選挙区の計六選挙区で六人が惜敗した。

 今回の統一地方選挙で公明党は、道府県議選に百七十一人、政令市議選に百三十五人の合計三百六人を擁立。道府県議選で四年前の前回選挙より七人多い百六十八人が当選、政令市議選でも前回より四人多い百三十二人が当選を果たす躍進を遂げた。

 女性候補については、道府県議選で十一人、政令市議選で十九人の計三十人を擁立し、二十九人が当選。四年前の十一人の三倍近い当選を飾った。

 道府県議選で公明党の初議席を獲得したのは、北海道空知支庁、愛知県豊田市・東加茂郡、福岡県古賀市・粕屋郡。広島県福山市・沼隈郡、大分県大分市で新たに初めて複数議席を獲得。埼玉県春日部市、福岡県福岡市早良区など九選挙区で議席を回復した。

 定数二の“厚いカベ”を突破した選挙区も、埼玉県新座市、神奈川県川崎市幸区、大阪府大阪市東住吉区、同大阪市西成区、兵庫県神戸市長田区など十三に上った。

 また、全体で約二百七十二万票を獲得、前回より約二十五万六千票の公明票を増やした。

また公明党が候補者を擁立した百四十六選挙区から、無投票などで前回と比較ができない選挙区を除いた百二十七選挙区のうち、七四%に当たる九十三選挙区で得票増を記録。五十五選挙区で得票率を伸ばした。

 このうち、広島県福山市・沼隈郡では実に一万四千九百九十七票もの驚異的な得票増(伸び率八六・六%)となったほか、大分県大分市で一万二千五百七十票増(同七一・〇%)、栃木県宇都宮市で一万二千二百二十票増(同七五・九%)、宮崎県宮崎市で一万九十七票増(同六七・一%)など多くの選挙区で大幅な得票増を達成し、公明党の底力を発揮した。

 一方、政令市議選初議席を獲得したのは、札幌市清田区と千葉市緑区。神戸市西区では初めて、川崎市多摩区では十六年ぶりに複数の議席を獲得。仙台市太白区、横浜市瀬谷区、神戸市兵庫区など九選挙区で議席を回復した。また、横浜市西区では定数二のカベを突破し勝利を収めた。

 政令市議選でも公明党は、全体で前回票を約十一万千票上積みした。公明党が候補者を擁立した百九選挙区から、無投票などで比較ができない選挙区を除いた九十四選挙区のうち、六十四選挙区で得票増を達成。二十九選挙区で得票率を伸ばした。

 このうち、神戸市西区では四千七百七票増(伸び率四五・八%)、川崎市多摩区では三千四百六十八票増(同四一・六%)、名古屋市守山区で三千二百五十二票増(同四一・六%)など大幅な得票増を達成した。

 しかし、その一方で、道府県議選の北海道札幌市白石区で最下位当選と三百二十五票差で次点、兵庫県神戸市兵庫区では四十四票差、同神戸市垂水区では二千四票差でそれぞれ次点。政令市議選では、二人を擁立した京都市右京区で現職候補が最下位に滑り込んだものの、新人候補が二百四十一票差で次点、大阪市大正区では百五十四票差で次点、神戸市東灘区では最下位当選と五十三票差で次々点となり惜敗した。

Webメニュー選択画像