日立の穴 第28号

−地中海料理・紅茶・テーブルウェアの3店セット−

笠松運動公園から水戸方面に走っていく道すがら、ぽつんと建つ1軒のお店。
看板を見ると、レストランなのかな?とも思うけど、でも隣は雑貨屋さんのよう
な・・・。うーん、気になる。取材させてもらおう!というわけで行ってきました。




MARK


外観 伺ってみると、やっぱり1階はレストランでした。そのお隣は紅茶がたくさんおいてあるお店。そしてなんと、2階にもテーブルウェアを扱うお店がありました。
オーナーの鹿志村さんは12年前に、レストラン『ブルーマリン』をオープン。開店当時、周りは何もなかったそうです。「ちょうど、店の前の道路がちょっと先で行き止まりで、車もあまり通らなかったんです。今でこそ、勝田駅の方までつながりましたが」そんなところだから、お客様に来てもらうようになるにはどうしたらよいかを考えた鹿志村さん。行き着いたとろは、ここでしか食べられない美味しくてオリジナリティのある料理を出すこと、そして食器にこだわりをもつこと。
カップ、ソーサ、皿からクロスに至るまで、『ブルーマリン』で使っているテーブルウェアは、全てヨーロッパの伝統ブランドのもの。こういうのって女性がすごく喜びそう。

料理は地中海風。魚を使った料理が多く、オーナーのオリジナル料理も数多いのだとか。ここでしか味わえない料理、しかも出てくる皿やカップは、それぞれ違った柄。どのテーブルを見ても同じ柄の食器は出ていないというところにもこだわりを感じます。
また、仕出し料理やお弁当等もやっているそう。仕出しは5000円から、お弁当も800円からそれぞれ予算に応じていますとのこと。「毎年おせち料理のオーダーを受け付けています。これはもうその年の感謝の意味を込めましてかなり頑張っています」6000円と12000円の2コースがあるそう。

紅茶 そして驚くことに、こちらで飲める紅茶は何と約100種類。ダージリンだけでも5種類のオーダー。紅茶は知れば知るほど奥が深く、いつのまにか増えてしまったのだそうです。こんなにあると、どれを頼んでいいか分からなくなりそう。
「この紅茶はどんな風味か、聞いてくだされば説明致します」と専務の恵美子さん。それなら安心ですね。かえって普段とは違った紅茶を飲んでみたくなります。「けれど最近数を絞ろうかと思っています。あまりありすぎても、お客様が選ぶのに迷っちゃうし」なるほど。

テーブルウェアへのこだわりや紅茶の品揃えが専門店なみになるにつれて、「お客様から食器や紅茶を売ってほしいという声が多くなりまして」
それならということでお店を増築して、7年前からテーブルウェア、紅茶などを販売するお店を始めたのだそう。そのうち店が手狭になり、今度はレストランの上に2階を増築、テーブルウェアは全部2階へ移動したのだとか。現在1階が、紅茶等のヨーロピアンフーズ『ファンタジア』、そして2階がテーブルウェアを扱う『スウィートパラダイス』となっています。
「紅茶を買いに来た方が、この紅茶はどんな味なのだろうと思った時に、レストランの方で飲めます。またレストランでお食事いただいて、食器が気に入れば帰りにテーブルウェアをご覧になる方もいます」まさしく相乗効果というか、3つのお店がうまくかみ合っている感じですね。

ファンタジア 『ファンタジア』店内はそれほど広くなく、紅茶がメインに、ヨーロッパのお菓子などが整然と陳列されています。それにしても紅茶の缶やパッケージって、なんて素敵なんでしょう。「飾っておいてもいいし。贈り物にする方も多いですよ」もらった方は嬉しいですね。

紅茶 『スウィートパラダイス』の中は所狭しとカップ&ソーサ、お皿、クロス類が。TAITU(タイツ)、AYNSLEY(エインズレイ)、DUNOON(ダヌーン)、MINTON(ミントン)etc・・・。どれも有名なのだそうですが、自分のあまりの知らなさがもどかしい。「雑誌なんかを見ればどれも載っていますよ」と店員さん。勉強しよう。ちょっとこういう食器に詳しいのって格好いいですよね。それにしても結構いいお値段しますが、どんな方が買うのだろう?「普通の方ですよ。同じブランドでも柄違いをいくつかお求めになる方が多いですねえ」東京の方でもこれだけのブランドを揃えているお店は少ないのでは。ヨーロッパの食器が趣味の方にとっては嬉しいお店ですね。

ヨーロッパの高級なテーブルウェアが使われているのに、入りにくさや敷居が高いなんてことはなく、けれどとても上品な感じを受けるレストラン。何人かで来て、食事しておしゃべりして、食器を品定め。紅茶を買って帰りましょう、というパターンが多そう。実際「昼間は女性客の方が圧倒的に多いですね」とのことだし。Have a Hundred Tea in BLUE MARINE 目指して通えば、紅茶通にもなりそうなこのお店、内緒にするのはもったいない。




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312-0002 茨城県ひたちなか市高野柏野2383-9
Tel : 029-285-6623
Fax : 029-285-6943
定休日:月曜日

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