日立の穴 第22号

−フロランタン食べてみたけりゃ即アクセス−

今回の日立の穴はお店を紹介するわけではありません。ホームページ上である試みを始めようとして
いる、ひたちなか市の太田さんご夫婦をお訪ねしてきました。いつもとはちょっと違った日立の穴です。

「これからは、インターネットくらいは常識になっていきますよね」最近パソコンを購入し、インターネットも始めたご主人。ネットサーフィンをしているうちに、自分でも何かを発信したくなり、そこで思い付いたのが、奥様のご趣味のお菓子作りを生かした『ホームページ上での手作りお菓子の紹介と通信販売』。
「お菓子の製造と販売は妻が、ホームページは自分が担当」そう考えたご主人は、早速ホームページの原案を考え、ホームページを作成してくれる会社(つまり当社JSDIなんですけどね)に作成を依頼することに決めちゃったのだそうです。

そのあたりを奥様に伺うと、「なんでもかんでも勝手に決めちゃうんですよ。私に一言の相談もなしに」と、半分あきれていらっしゃるよう。お菓子のホームページを作ることも、全く相談なかったそうです。『アーモンド』というホームページの名前もご主人が?「そうです。かわいらしい名前ないかな〜、で、『アーモンド』(笑)」と、ご主人。

奥様のお菓子作りの腕前は、実はかなり知れ渡っているらしいのです。頼まれてお店にお菓子を卸していたり、実費でケーキの注文を受けることも多々あるとか。材料費より手間賃の方がかかるけれども、いろんな人と話す機会も増え、社会勉強になるといいます。
「毎年クリスマスは大忙し。クリスマスケーキはもちろん、パンで作るリースも好評なんですよ」えっ、食べられるクリスマス・リース?「もちろん食べられます(笑)。それに、きちんと乾燥させるから、カビも生えないし、ずっと飾っておけるんですよ」

手作りのお菓子をいくつか披露していただきました。
細かく切った生のりんごを、ケーキたねに混ぜ込んで焼き上げた『りんごケーキ』は、りんごの甘酸っぱさと、シナモンの香りが特徴。「普通は煮たりんごを入れますが、これだとりんごを切って混ぜるだけ。後片付けも楽ですよ」。
とてもふっくらと焼き上がっている『マドレーヌ』や、ドライフルーツをふんだんに使った『パウンドケーキ』。甘さ控えめの『ココアケーキ』は、どっしり感がたまらない。そして、クッキー生地にアーモンドカラメルをのせて焼いた、ドイツの伝統お菓子である『フロランタン』。
ホームページで買えるのは、フロランタンなどの日持ちがするものにしていくとか。

お店を開きたいとは思わないのでしょうか?「まわりはお店をやったらって言いますが、私ぐらい作れる方なんて、世の中にごまんといますよ」そして、お店をやるとなると、どうしても採算を考えなくてはいけなくなるから、「自分の作るお菓子のレベルに見合う値段がつけられないですから」ともおっしゃっていました。

「ホームページなんか作っても、欲しい人なんているのかどうか」と奥様。でも、ご主人はあくまでもマイペース。「インターネットなら、全国のお菓子作りに興味がある人との交流も出来るだろうし、100人に1人くらいは、食べてみようかしらって、買ってくれるかもしれないでしょ」

これだと決めたらひたすらマイペースなご主人と、あきれながらもフォローしていく奥様は、 Who would you wanna walk a long distance of life with? のひとつの答えを見せてくれるよう。 この2人のホームページ、一度行かなきゃもったいない。



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茨城県ひたちなか市東石川1181-58 太田智江子宛

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