日立の穴 第16号

−挽きたて打ちたて茹でたてヨ−

西金砂のあたりで昔、たばこを作ってたんだけれどよ、たばこは夏には収穫できっちゃう。
畑がもったいなかっぺ?それでいつの頃からか、そばを蒔くようになったんだ。
それが今の『常陸秋そば』。有名だっぺよ。知ってっか?(茨城弁風)

常陸太田市のお隣、金砂郷町の『常陸秋そば』は、そば好きの間では結構有名。そんな金砂郷ののどかな山の中に『西金砂そばの郷 そば工房』があります。聞けば、挽きたての『常陸秋そば』が味わえて、しかもそば打ち体験まで出来るとか。

ここで活躍しているのは自動石うす機。これでその日挽いた新鮮なそば粉を使って、工房のおばさんたちがそばを打ちます。挽きたて、打ちたて、茹でたての「三タテそば」はとても、美味。「これを味わうためだけにわざわざ県外から来るお客さんもいるんですよ」と話してくれたのは、工房の海老根さん。「暇なときで1日100食くらい、多いときだと300食以上のそばがでますね。特にその年の新そばが味わえる11月にはたくさんの方がおいでになります」
もりそば550円、辛味大根おろしそば650円、そばづくしセット1400円など、とてもリーズナブルなお値段。おススメはそば善哉400円。そば団子&つぶあんの微妙な甘さがうまくマッチしてます。

Welcome 座敷の奥の方ではそば打ち体験ができます。工房のおばさんが教えてくれるので、初めてでも安心。さて、挑戦!
そば粉350g、小麦粉150g。これに水220cc〜230ccを、3回くらいに分けて加えながら混ぜていきます。
全体に水がいきわたって、大きくばらばらになってきたらまとめて、あとはひたすらこねる!こねるのにそんなに力は必要ないとか。「子どもは上手ですよ。まるで粘土遊びみたいな感じでね」こねるほどねばりとつやが出て、表面がなめらかに。ここでしっかりこねないと、ぷつぷつ切れるそばになっちゃうそう。
お供えもちのような玉にまとめて、のばしにかかります。「太いそばがお好みなら多少厚めに、細い方が好きなら薄くして」
均一にのばしたら、いよいよ包丁の出番。海老根さんにちょっとお手本を見せていただく。さすがに鮮やかな包丁づかい・・・。大体同じ細さになるように、かなり真剣に切らなくては。
約45分くらいでそば粉が、立派なそばになってしまいました。やれば出来るもんですねえ。ちょっと感動・・・。
自分で打ったそば、おみやげにしてもいいけど、早速食べたいですよね。聞いてみると「比較的すいているときは調理してあげられますよ。忙しい時はちょっと無理ですね」とのお答え。そば打ち体験は1人2500円。4人分のそばが打てます。予約が必要ですが、暇なときであれば飛び入りも可能だとか。家族や友人とワイワイ言いながらやるのも楽しそうじゃないですか?

『西金砂そばの郷 そば工房』に来れば、そばに舌つづみを打つばかりじゃなくて、そばも打ってみたくなりますよ。絶対。
If you come here,you'd smack your lips and must wanna make SOBA!! うん、間違いない。

313-01 茨城県久慈郡金砂郷町大字上宮河内321-1
営業時間:AM10:00〜PM3:00
tel : 0294-76-9000
定休日:水曜日(水曜日が祝日の場合は木曜日)


BACK NUMBER
Back Home

Last modified 12/22/97  Maintained by jsdi