日立の穴 第14号 |
今回ご紹介するのは、飲み処。市民会館通りから細い路地に入れば、飲み屋さんがひしめきあっています。
そんな中にちょっと洒落た雰囲気のお店があるとの情報。早速行ってきました。
「おや?」飲み屋さんが軒を連ねる路地裏。そんな中で、ちょっと他のお店とは雰囲気の違う外観のお店が目にとまりました。白い壁、黄色い扉。看板を見上げれば『我夢舎楽』。ここじゃないか。よし入ってみよう。こんばんわー。
左側にカウンター、奥にテーブル席。あまり広いとは言えないけれど、「いい感じ」というのが第1印象。おさえめの照明。心地よく流れる音楽。「主にジャズ、最近だとエルトン・ジョンなんかも、かけていますね」うーん、こだわっていますね。
細部までこだわりが見受けられる内装は、すべてマスター平山さんの手によるもの。入り口付近の壁のコラージュ。レコードジャケットやポスター。額入りのデッサン画。アンティークな電話。カウンターに並ぶさまざまなお酒。ほのかな光を放つキャンドルグラス・・・。センスが感じられます。
マスターは『楽天』(「日立の穴」第7号で紹介しました)で修業し、独立。お店を構えて6年になるそうです。料理はマスターが一切を担当しています。月に2回〜3回変わるメニューは、素材にこだわったり、ネーミングがユニークだったり。メニューを決めるのはマスター、奥様がその名前を考えるとのこと。「西洋料理だとその名前からではどんな料理なのかわからなかったりするから、日本語にしてみたりもしている」そうです。
そして、飲み物を担当しているのは奥様。「東京でバーをやっていた」という話。シェイカーをふる姿、とてもかっこいい!「メニューにないものも言って下さればお作りしますよ」とのこと。フルーツ類はフレッシュ(生ジュース)を使っているということなので、カクテルやシェイクはもちろん、アルコールが駄目な人にはフレッシュジュースがおススメ。
お客様の8割は女性。結婚式の2次会などに利用する方も多いとか。「団体入ると忙しくなるからいやなんだけど」とか言ってましたが、これからだと忘年会なんかの予約も多くなるそうです。ちょっとしたパーティーなんかにもいいかも。料理やお酒だけでなく、雰囲気も味わえますし、おしゃべりもはずむこと間違いなしです。
最近の日立の街は昔のような活気がない、とよく耳にしませんか?それは、街に人がいないということが理由の一つと言えそうです。「街に人を呼び戻そうと、商店街や市がイベントを起こしたりしているけど、難しいね」とマスター。「それに、昔に比べて飲み代に使うお金も減っているんだよね...」
確かに、安く飲めるチェーンの居酒屋さんには人が入っていますよね。でも、そういうお店にはない雰囲気を持つお店もいいのでは?
マスターは、お店をやっている仲間と、情報交換したり、アイディアを出し合ったりしているそうです。例えば、みんなで地方に遠征して期間限定で商売やるのはどうか、とか。そんななかからきっと、日立の街を盛り上げる何かが生まれてくるかもしれないですね。
素材に料理に音楽にこだわりを持つマスター。容姿端麗ちゃきちゃきで、シェイカーさばきもあざやかな奥様。そんな二人の『我夢舎楽』は、A tasty place like a refuge in an alley だと言えますね。
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