日立の穴 第1号

−それは喫茶店でも和食屋でもなかった−

国道245号線を日頃使っている大みかあたりの方は、アレは一体何だろう、と、きっと
思ったことがあるはずです。245号線をはさんで泉カ森の対岸に、去年あたりから出没
した洒落た建築物。それは一見、喫茶店のようでもあり、和食屋のようでもあります。
『日立の穴』第1号は、ウワサの場所へ行ってまいりました。           

道路から見た感じはこんな風。
『みずきの庄』という文字が分かるくらいですが、運良く信号で止められると石製の看板(??)の上のほうに何か書いてあるのが見えます。車で入って行くと、奥のほうに駐車 スペースもありました。一体ここは何でしょう?上品で瀟酒な建物なだけに少し躊躇。 しかし、それでは仕方が無いので、入ってみました。
それにしてもあまりにキレイな建物。こんな格好で追い出されないかなあ。緊張しながら恐る恐る入ってみました。自動格子ドア。
入ると香ばしい懐かしい香りがしました。これは慣れた香り、この香りは。周りを見回すと喫茶店の様でもあり、和食屋のようでもあり。それにしては客席が少ない。目の前に視線を移すと『これは』味噌!ショーケースの中にうやうやしく冷蔵された美しい味噌の山がありました。どうして味噌屋さん?聞いてみないと収まりがつきませんので、いろいろと伺ってきました。
そもそも明治5年に創業したこの内山味噌屋さんは、水質の良い水木での地元の味噌作 りに熱心な味噌屋さん。お店が分かりにくい、というお客さんの声と、お客さんの手に 渡るまで自分の作った味噌の管理をしてみたい、ということから『みずきの庄』を作る ことになったそうです。
拝見すると、無添加、塩分などの表示があり、値段も庶民から離れていません。量り売りをしてくれるので、ちょっとしか買わなくていい人でも安心。これで味噌はおいしいうちに食べ切ってもらおうというわけです。お勧めは、米から農家に依頼して無農薬で作っている『みずき家宝みそ』『常陸つぶみそ』。 ですね。
気候が安定していて水の美しい水木で、大切に醸造された地元の味噌にほこりを持って 作り続ける、良心的な味噌屋さん。原料の味が味噌にそのまま出るだけに、和食フリー クや健康に気をつかいたい方にはうれしいお店が、いつの間にか出来ていたんですね。 思ったよりずっと気軽に買い物ができたので、今度友達にもおしえてあげよう。 日立も捨てたもんでもない!


319-12 日立市水木町1-20-24
tel : 0294-52-3204 fax : 0294-53-8461


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