暑さ指数(WBGT)について


・熱中症の予防のための指標としてWBGT(湿球黒球温度)というものがあります。

WBGTは乾球温度、湿球温度、黒球温度により算出されます。

WBGTを用いた熱中症予防のために指針

  ○日常生活に関する指針 
    日本生気象学会(2008) 日常生活における熱中症予防指針Ver.1より

温度基準
(
参考)

注意すべき
生活活動の目安

注意事項

危険
31度以上)

すべての生活活動でおこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

厳重警戒
2831度)

外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。

警戒
2528度)

中等度以上の生活活動でおこる危険性

運動や著しい作業をする際は定期的に十分に休息を取り入れる。

注意
25度未満)

強い生活活動でおこる危険性

一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働じには発生する危険性がある。

  ○運動に関する指針 日本体育協会(1994) 熱中症予防のための運動指針より

気温
(
参考)

WBGT
温度

 熱中症予防のための運動指針

35℃以上

31度以上

運動は
原則中止

WBGT温度が31度以上では、皮膚温より気温の方が高くなる。
特別の場合以外は運動は中止する。

3135℃

2831

厳重警戒

熱中症の危険が高いので激しい運動や持久走など熱負担の大きい運動は避ける。運動する場合には積極的に休息をとり水分補給を行う。
体力低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止。

2831℃

2528

警戒

熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり、水分を補給する。
激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。

2428℃

2125

注意

熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。
熱中症の兆候に注意するとともに運動の合間に積極的に水を飲むようにする。

24℃まで

21度まで

ほぼ安全

通常は熱中症の危険性は小さいが、適宜水分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

 

・天気相談所ホームページで掲載しているWBGTについて

 測定場所:日立市役所の屋上でポータブル測定装置で測定しています。

 測定環境:実際の生活環境に近いコンクリートの上で日があたる場所
      
(気象観測は芝生の上で日が当らない場所です)

   注意事項:9時、12時、15時(平日のみ)の瞬時の値です。

        雨天の際は観測をしません。「−」と表記されます。

   WBGTの値は場所により異なります。参考にお使いください。

 測定の様子と周辺環境

・さらに詳しい情報は下記を参考にしてください。

 熱中症に関する情報サイト
   気象庁 「熱中症に注意」 気温の予測、天気予報、気温の観測情報
    
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html

   環境省 「熱中症予報情報サイト」 現在の暑さ指数、暑さ指数の予報、暑さ指数の説明
    http://www.wbgt.env.go.jp/

   環境省「熱中症環境保健マニュアル」熱中症とは何かから予防方法まで記載されている冊子
    http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php    

 


名前 日立市天気相談所