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 三重を中心とするCATV事業者・ZTVを視察
 有線テレビ・FTTH・IP電話を一体的にサービス展開

 井手よしひろ県議は、2002年12月24日から26日まで三重県を訪れ、地域IT化の進展状況や大規模プロジェクトの進捗状況をつぶさに視察しました。

 25日午前、井手県議は三重・滋賀・奈良県内でCATV事業(有線テレビ)を展開している株式会社ZTVを訪問し、杉本弘副社長、吉田要通信事業部長より会社の概要と今後の事業展開について説明を受けました。

 ZTVは、今年春に行われた「いばらきブロードバンドネットワーク」事業のプロポーザル入札に、NTTグループや東京電力グループと共に応募し、大いに注目を浴びました。三重県津市に本社を置く地方企業です。数あるCATV事業者の中でも、単年度で利益を計上している数少ない優良企業です。
参考:ZTVのホームページ
参考:ZTVのサービス提供地域

 杉本副社長からは、今後の事業の方向性として、光ファイバー網によるテレビ放送、高速インターネット(30Mのブロードバンドインターネット)、インターネット技術を活用した格安電話(VoIP)の3本柱で、放送と通信の両面から積極的な展開を図りたいとの話を伺いました。

 更に、地上波がデジタル化されるこれからの数年間が、大事な時期であり、ユーザーが個別にアンテナやチューナーを買い換えるより、CATVに加入する方が便利で有利であるということをしっかりとアピールして、業績の拡大に努めたいとの話しがありました。

 また杉本副社長は、放送の番組づくりや機材の調達に当たっても、地元との連携をしっかりと取り、地域に根を張った会社作りをしていきたいと抱負を語りました。

 吉田部長には、会社施設や機材を案内していただきました。特に、データセンター(iDC)やインターネット電話(VoIP)について、詳細に説明をいただきました。特に、ZTVが、世界標準といってもよいシスコシステムズ(CISCO SYSTEMS)のシステム(DOCSIS1.1)をいち早く採用し、ケーブルテレビ局として、総務省より全国で初めてIP電話事業者として4桁の事業者電話番号(050−7000ーXXXX)を取得した経緯を熱く語っていただきました。

 テレビ、超高速インターネット、無料電話の3つのサービスを受けても、月8000円(ちなみにNTTのBフレッツのベーシックサービスは、井手よ県議の自宅での実測値は30Mbpsですが、プロバイダー料金も含めると月額17000円以上になります)。

こんなリーズナブルなサービスを受けられる三重県民がうらやましくなった視察でした。IT社会の情報基盤としてのCATVのメリットを十二分に理解することができました。

 ちなみにZTVのサービスメニューは以下の通りです。

ZTVケーブルテレビ放送NHKや民放のアナログ放送や将来のデジタル放送をフルサポート。CS、BS、スカパーなどの衛星波放送も見られる。地域情報や行政情報、議会情報など独自番組を配信。アンテナやチューナなどの負担なしで、高画質のテレビ放送を楽しめる。基本料金
月額3000年
Z−LANインターネット接続サービス2003年1月より30Mbpsサービスを展開。月額固定料金。プロバイダー料金を含む低価格。月額4500円
Z−PHONEIP電話サービスZTV加入者同士であれば、基本料金月額500円で、電話掛け放題(通話料無料)。相手がZTVに加入していない場合は、全国どこでも3分8円。特別な電話機やパソコンはいらず、一般の電話機でOK。月額500円


三重県の県庁所在地・津市近郊のZTV本社


FTTH環境による30Mbpsインターネットを体験する井手県議


CATVとして日本初のVoIP(IP電話)を実現したサーバーと吉田部長


CATV回線を活用したテレビ会議システムを説明する杉本副社長


視察を終え本社ロビーでの記念撮影


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