井手県議の決算特別委員会での質疑が茨城新聞に掲載される

茨城新聞(2002/1/17付け)
茨城新聞1面(2002/1/17付け)

◆JAWOCの拠出金 県負担は11億円強 黒字で回収も

 サッカーのワールドカップ(W杯)の地元開催に伴い日本組織委員会(JAWOC)へ拠出する県の負担金は総額約11億円強になるとの見通しが16日、県議会決算特別委員会(潮田龍雄委員長)で明らかになった。平塚博ワールドカップ開催準備室長が井手義弘氏(公明)の質問に答えた。ただ、大会後、JAWOCの清算の際に黒字が出れば「(相応分の)回収をしたい」(同室長)と述べた。
 JAWOCは、大会運営資金についてW杯開催の10自治体にも負担を求めている。県は1997年度から2000年度までに運営費補助、会場設営費支援などとして総額約5億5300万円を拠出した。本年度も当初予算で運営費補助約1億円を拠出。さらに、JAWOCから昨春要請のあった1億円の追加負担についても受け入れ、自治体宝くじの益金も会場設営費の支援金としてJAWOCに繰り出す方針。
 W杯の大会収支をめぐっては最近の円安基調に伴い、黒字になるとの見方が急浮上している。JAWOCに対するFIFAの支援金やチケットの海外販売分の収入が為替レートの差益で跳ね上がる可能性が出てきたためだ。この点について、平塚室長は「JAWOCの財産処分の際、黒字になれば、最終的には理事会で決めることにはなるが、県としては負担分の回収をしたい」とJAWOCに対し負担金の相応の返還を求めていく考えを示した。ただ、JAWOCは民間などから当て込んだ寄付金約40億円分が思うように集まっていないとされ、「黒字になると楽観はできない」(同室長)としている。