茨城県議会議員 井手よしひろ
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ニッソー不法投棄について

行為者 有限会社ニッソー
代表取締役 伊藤 廣美
(産業廃棄物中間処理業者)
不法投棄の概要 排出業者から中間処理を行う名目で産業廃棄物を収集し、栃木県小山市の処理場にて許可を得ず、圧縮梱包した廃棄物を工場跡地などに持ち込み堆積させた。
医療係廃棄物を含む廃棄物を圧縮梱包し、フィリピンに輸出し国際問題を起こした。
外国為替法違反で逮捕(H12/5/15)。現在公判中。
所在地 関城町辻1937番地(元工場)
関連会社6462m2

ニッソーの不法投棄現場・クリックすると大きな写真になります。
協和町蓬田414−1番地外
借地6023m2
関連会社8752m2

ニッソーの不法投棄現場・クリックすると大きな写真になります。
堆積量 圧縮梱包8000個
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圧縮梱包15000個
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発見時期等 平成9年11月 平成10年3月
周辺への影響   敷地内で崩落
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県の指導の経過 撤去指示8回
撤去の状況    
今後の対応 ◎伊藤廣美に対し撤去誓約書を懲するとともに、法人に対し撤去指示を行う。
◎梱包廃棄物から排出者を特定し、排出者に撤去を求める。

●6県で延べ4万1000トンの不法投棄

 ニッソーはほかにも大量のごみを集め、各地に放置している。ニッソーの処理単価は1立方メートルあたり4000〜5000円で、「安くても6000円は下らない」という業界相場に比べて安かったため、1998年末から99年7月ごろまでの半年余りで、1都7県の22業者から約2万トンの廃プラスチックや木くずなどが集まった。
 本来は最終処分業者と契約してごみを埋め立て処分しなくてはならないが、ニッソーはごみを圧縮、こん包して不法投棄に走った。栃木、茨城、長野の自社関連会社敷地や倒産した工場跡地、貸倉庫などに運び込んだごみの総量は、98年以前の分も含め6県で延べ4万1000トンに及ぶと見られる。
 また、ニッソーは、不法に集めた廃棄物を再生資源と偽り、1999年にフィリピンに輸出しようとして、国際問題を起こしました。
 コンテナ122個分。2200トンを船で輸出しようとして、フィリピン当局に発見されました。

茨城県協和町15000個
関城町8000個
波崎町4000個
栃木県小山市8000個
黒磯市120個
長野県三郷村2210個
大町市1100個
千葉県  

●廃棄物をフィリピンに不法輸出

 1999年12月。フィリピン・マニラ港で、コンテナに詰まった医療廃棄物を含む膨大なごみが発見された。
 この大量のごみは日本に強制送還された。送還されたごみは、コンテナ122個分。2200トンに及ぶごみのほとんどは、建設業者や解体業者などが出した廃プラスチック、木くず、建設廃材などだった。
 医療機関から排出されたと見られる注射針なども見つかった。紙おむつも発見され、製造会社が、不良品として、出荷前に廃棄したものが多かった。
 ゴミを不法に輸出した栃木県小山市の産廃処理業者「ニッソー」の伊東広美社長(50)は、外為法違反容疑などで逮捕された。
 同社に産廃を持ち込んでいた業者は、輸出ごみに関係する分だけで、栃木、埼玉、東京など少なくとも8都県の22業者に及んだ。さらに、これらの業者の周辺では、複数の業者が取引にかかわっており、捜査本部が解明した業者数は、最終的にニッソー以外に流れた分も含めて40以上に上っているとされている。
 廃棄物処理法では、廃棄物の種類や数量、処理業者の氏名などを記載したマニフェスト(管理票)の発行が義務づけられている。だが、実際の搬入ルートを記載されていないケースも多く、このケースでも問題が表面化している。
 フィリピンに輸出されたごみは、通産、厚生、環境の三省庁が中心となった調査団は1999年12月、現地で廃棄物を確認したうえ、政府のチャーター船で持ち帰られた。輸出された廃棄物の運搬、焼却費用は総額2億8000万円に上った。

【廃棄物違法輸出事件の経緯】
1999年
8月マニラ港に廃棄物入りのコンテナが到着
11月21日長野県警が廃棄物処理法違反容疑でニッソー工場長を逮捕
12月上旬マニラ港で医療廃棄物の違法輸出が表面化
12月13日フィリピン政府が廃棄物の回収を正式要請。環境庁など関係4省庁が長野県内でニッソーの工場長を聴取
12月21日日本政府の調査団が現地調査、医療廃棄物を確認
12月24日関係3省庁がバーゼル法に基づき初の回収命令を出す。通産省がニッソーを外為法違反容疑で刑事告発
2000年
1月11日日本政府のチャーター船が東京湾・大井ふ頭で廃棄物を陸揚げ
1月14日栃木、長野県警の合同捜査本部がニッソーを捜索
1月19日合同捜査本部が、ごみの検証作業を開始
1月30日東邦大大森病院のごみが輸出ごみに混入していたことが判明
2月1日ニッソーに処理を委託していた埼玉県内の業者を捜索
2月7日日本国内での輸出ごみの焼却処分が終了。運搬、処理費用は2億8000万円に
3月3日環境、厚生、通産など関係7省庁が輸出管理の強化を柱にした再発防止策を発表
3月21日ごみ輸出の罰則強化を盛り込んだ廃棄物処理法改正案を国会提出
3月27日合同捜査本部がフィリピンへ捜査員を派遣
3月29日栃木県がニッソーの中間処理業の営業許可取り消し
5月10日ニッソー社長の伊東容疑者を全国に指名手配
5月15日ニッソー社長伊東広美(50)逮捕

●長野県三郷村

 約2210個の黒いビニールの塊が山のように積み上げられている。ところどころ破れ、中の廃プラスチックなどが露出しているものもあちこちに見える。
 三郷村のリンゴ畑に、これらの塊が運びこまれたのは1999年3月から同4月にかけて。
 「夜中にトラックが5、6台連なって来た」と、近所の住人は証言する。
 同様のごみの山は約一か月後、大町市の山林にも現れた。中身はニッソーから排出された廃プラスチック、紙おむつ、鉄クズなどの産業廃棄物で、その量は計約3000m3。
 一連の裁判によると、三郷村の現場はもともと農地で、松本市の元解体業者(廃棄物処理法違反の罪で実刑確定)が地権者から借り、この土地にごみを捨てきれなくなると、さらに、知人を通して新しく大町市の山林を手当てしたという。
 農地の利用実態について行政の監督が甘いのを逆手にとった犯行だった。
 長野県の不法投棄事件では、伊東広容疑者の実弟でニッソー工場長の伊東義信容疑者(43)ら4人が廃棄物処理法違反容疑で逮捕され、茨城県内の運送会社と社長が書類送検された。
 長野県は2000年8月28日、廃棄物を撤去・処分する行政代執行を開始した。ニッソーが事実上の倒産状態で撤去は不可能と判断し、代執行に踏み切った。
 三郷村の廃棄物は10月中に、大町市の廃棄物は9月中に撤去を終えた。

このページは、茨城県廃棄物対策課より提供された資料、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、茨城新聞などの記事、現地調査の結果などにより、茨城県議会議員の井手よしひろがまとめたものであり、一切の責任は井手よしひろにあります。写真の版権は、撮影者である井手よしひろに属します。引用等は自由ですが、それによって発生したいかなる損害にも、井手よしひろは責任を回避するものとします。


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