YSR80 12V改造!


このページでは、私の行ったYSR80の12V化改造を紹介します。


まずは、準備する部品からです。最低限下記の物が必要です。

・12Vレギュレーター(私はRZ250用を使いました)
ちなみに、RZ250はヤマハのバイクということで「相性がいいかも?」と思って選択しましたが、
基本的に発電機端子とプラスマイナス端子がはっきりしている物なら何でもかまわないはずです。

・改造ハーネスの部品(110コネクタ4回路用1セット、その他ギボシコネクタ等必要に応じて)
コネクタを作るには圧着工具が必要です。無ければ電気屋さんやバイクやさんなどに頼んだほうが無難かもしれません。

・12Vバッテリー
取り付け可能で有れば、どんな物でもかまいません。私はFB4L-B(ユアサだとYB4L-B)を使いました。
ただし、シールドバッテリーは破裂するかもしれないのでやめた方がいいでしょう。


さて、部品がそろったところで改造です。で、下記はYSRの充電回路です。



次に改造するためのハーネスを加えた回路図です。



さらに、追加したハーネスの構造図です。

RZ250用レギュレーターは、コネクタが250型オス6回路だったので、
レギュレーター側コネクタは250型のシングルコネクタを4つ使いました。


何処がどう改造されているかはおいといて、お次はマグネトー(発電機)の改造です。
結構難しいですが、巻き直すとかよりはマシだと思います。

下図は、マグネトー内部の回路と、改造する場所です。



具体的な実体図で見ていきます。

まず、マグネトーのフライホイールを外します。
すると、下図のような配置のコイルが現れます。



次に、改造するためにチャージコイルを外します。

図では、電線をなが〜く書いてありますが、実際はこんなに長くありません。
また、図では電線がつながった状態で外れていますが、
実際には左端の接地線(アース)をはずさないとチャージコイルが外れません。


で、改造箇所は3カ所です・・・が、
どうも間違える方がいらっしゃるようなので詳細を追加しました。(7/31)
まずは、下図の赤い×印を切断します。

さぁ、切断しましたもぅ後には引けません(笑
で、切断したコイル端の電線と黄色の電線を接続します。

すると、下図のように仕上がるわけです。

このように詳しくみてみると、下に示した1〜3の説明がわかりやすいかと思います。
1.ライティングコイルの接地端子を切断
2.ライティングコイルの黄色の電線を「圧着端子を残して」切断
3.切断した黄色の電線と、接地端子だった左端の電線を接続

これで、改造が出来ました。
あとは、接続・切断した端子がショートしないように十分に絶縁して、コイルを元通り組み付けます。
(絶縁は十分に行いましょう、場所が場所だけに適当な絶縁では危険です)


コイルが組み上がったら、まずはきちんと接続されているか、ショートしていないか、
確認です。

4極コネクタにテスターを繋ぎ、黒と白が絶縁されていること、
黒と黄/赤が絶縁されていること、白と黄/赤の間がつながっていること
(うまくいっていれば0.24〜0.36オーム有る) の3点を確認します。

大丈夫そうなら、コネクターは外したままでキーをONにし、エンジンをかけてみます。
(当然CDIの電線3本は接続してください、でないとエンジンがかかりません。

エンジンがかかったら、もう一度テスターでコネクタの電圧を測ってみます。
黒とそれぞれの端子間はゼロボルト、白と黄色の間は15V位出ていれば成功です。
(回転数によって変動します、アイドリングだと8Vくらいかな?)

確認が出来たら、新しいハーネスやレギュレーターを搭載し、コネクタを接続すれば完了です。


(余談ですが、私の選択したRZ250用レギュレーターは、無負荷時に出力電圧が安定しません。
また、負荷が小さいときに発電電圧が上がりすぎると、12V出力が不安定になるようです。)



注意!


お約束
このページを参考にして改造をするのは自由ですが、それによってどんな問題が出ても、
私は知りませんし責任もとれません。どんな結果になっても自分の責任でお願いします。


ちなみに、私のYSRについて言えば、12V化によって下記の問題が出ました

1.インジゲーターランプ(ニュートラ、オイル、バックライト)が次々に切れた。
(当然ですね6V電球ついてるんですから)
※すべての電球を12V品に交換して問題なく解決しました。

2.ウィンカーランプを12Vにしたらウィンカーが点滅しなくなった。
(コレはウィンカーリレーの容量の問題のようなので、12Vリレーに変えれば直るでしょう)
※リレーを12V品に交換して問題なく解決しました。

3.ヘッドライトの電球が溶けた。
(コレは私もビビりました。6V電球を12Vで点灯した場合、最悪電球が溶けて燃えるおそれがあります。)
※巡り巡って今はなぜかHIDランプがついてます(笑

4.いきなりライトがつかなくなった
(確認したら発電電圧が3V位になってました。でも次の日に直そうと思ってもう一度確認したらなぜか直っていて、なにが原因だったのかよくわかりません。)
※これはクランクシャフトのゆがみが原因で発生した激しい振動と、12V改造の時に電線をしっかり留めて置かなかった事が影響して、コイルが断線したために発生した様です。



2001年9月3日作成
2001年9月7日更新:その後の問題点を追記しました
2002年7月31日更新:その後の結果とコイルの改造に詳細を追加しました


Made by Taki Kodachi.
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