常/異人伝 by oneeven
常/異人伝
(併存界通常境奇特お遊戯録)
やつ
男が迫る。必殺の凶器が俺の胸へ!
・ ・ ・ ・
音速で、衝撃波を撒き散らしながら生体が俺を襲う。
絶体絶命・・・普通の霊長類ヒト科なら。
は
哈っ。
かけ声をかけ、全身からあるパワーを瞬間放出する。
奴はたっぷり一秒は空中に静止、吹っ飛んだ。ふむ、完全
弾性衝突とはいかんか。音速はきつかったろうな。
と。むっくり起きあがりやがった。ターミネーター(古い
か?)かてめえは。しばらくにらみ合う。闇の中で。
野郎は無言。いくら仕事たぁはいっても、も少し愛想良くし
ろい。日本語は威圧用にさっき使ったばかりだろうが。
「構えからするとマーシャルアーツ。でもその踊りっぷりは
ア ー ミ ー スペシャル・シークレット
米陸軍兵士にゃ無理だ、上院特別(秘)エージェントか?」
奴は答えず、ごつい機械を俺に向けた。あれは・・・
ズビッ。
オゾンの臭いと共に、光が一直線にのびる。荷電粒子砲。
ん ちゃ
微粒子の塊が超高速であいさつしにやってきた。
しょう
掌を出す。危険物体を皮膚の5mm前でとめる。本当はとめ
・ ・ ・
させたのだが。
しかしその間に奴は俺の全身に細鋼糸をまきつけていた。
色々と持っていやがる。お互い様だがな。
イエローモンキー
「形勢逆転だ、黄色い猿。さっきのは発勁か?まあいい、
貴様自身についてたっぷりしゃべってもらうぞ。」
おーこわ。女の子がわんさとひっかかりそうな渋い声なのに
ねえ、調子変えりゃあ。
「そうせっつくなよ、Mr.ホワイトピッグ。」
白人用にもちゃんと毒づき方はある。やられっぱなしてなぁ
フィールド
性に合わん。ところで、奴がさっきの力場コントロールを中
国拳法の秘技、と見たところから探知能力の程度がわかった。
ゼロ
これなら殺すのに不安材料は0。んじゃあホイホイと・・・
殺すのは気が引ける。生身じゃないだろうが、こいつにもまだ
人の心のかけらは残っている様だ、親兄弟に銃を向けた時に一
瞬ためらう程の。それにこいつは俺にとって得難い訓練となる。
ここはひとつ言うなりに・・・。
・ ・ ・ ・
「ああわかった。全部しゃべるよ。」対策を練らせる。"阿呆、
もっと単純なのにしろ!" 俺は心でそいつに毒づいた。やはり
ここは正直にいこう。俺はいきさつを話し始めた・・・
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