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「レンズマン」シリーズ
(E.E.スミス,創元推理文庫)
数年前にアニメで放映された事があるので御記憶のある方もいらっしゃる
かとは思います。但し!原作の凄さは、あんなものではありません!!
アニメではせいぜい沢山の宇宙艦隊がワープしてドンパチやる程度でしたが、
原作では、
惑星が数個
戦闘宙域に転送される(というか「超空間チューブ」を通過して出現する)のです。
そしてその対抗策として太陽からアステロイドベルトまで
を放電管にして、太陽の
エネルギーを一時的にそっくりぶつけてやります(惑星を消滅させる事はできませ
んが、その運航制御装置の部分を破壊できます)。ガンダムでも「ソーラーレイ」が
出てきましたが、あれは「太陽光の反射」で、到達距離もせいぜい地球から月への
途中のラグランジュポイント程度ですから、レベルがちょいと違います。
艦隊の数は百万(1000でも1万でもありません)
程度、小惑星レベルの質量
エネルギーのポテンシャルを持つ反物質(「負の物質」という事になってます)や、
窒素を核分裂させる「ヘプタデトナイト」核爆弾(ウラニウムなんぞは元々崩壊しや
すいんで,原子爆弾にするのはそんなに難しくないんです.そして,壊れやすいから,
壊れにくい原子に較べれば取り出せるエネルギーもそんなに多くは・・・)をミサ
イル代わりに使ったり・・・。作品中の超高速宇宙航行には無慣性航行(文字通り慣性
をなくしてしまう.音速(もっと速くてもいいけど)で直角に曲がったりする事が可能に
なる.UFOの飛行方法がこれ.)を用いるのですが、これを宇宙服にも搭載し、普通の民間
人が、海外旅行感覚で
宇宙服で太陽系を横断したり。
他にも、凄い発想が多数あります。尤もこの作品が作られた時期は、物理学で光の
伝達媒体「エーテル」が存在していると考えられていた時代でしたので、作品に
「エーテル」という言葉が良く出てきますが・・・(現代では,ある実験結果により,
「エーテル」の存在は否定されている.)。
そう、この凄い作品は、既に「古典」扱いされる程昔の作品なのです
(連載開始は1937年,第二次世界大戦前!)。
たまに手塚治虫が「高速道路とかをあの時代に作品に登場させてすごい」とか言う人
がいるのですが、「本場」はそんな域を軽く飛び越えていた、といういい見本だと思
います。現代だって「戦闘の為に惑星数個ワープさせる」という発想をする人はあま
りいないでしょう。
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