日立市には、大抵の人々が知る地味ながら有名なものがある。 それは『大煙突』という読んで字のごとくのものである。 日立市がまだ鉱山の町であった頃、煙突から出る公害によって人々は苦しんだ。 そこで考え出された苦肉の策が背の高い正に『大煙突』であった。 そのいきさつは、新田次郎著の『ある町の高い煙突』にも記されている。


ところが近年、この『大煙突』と呼ばれて親しまれていた煙突は、遂に折れてしまった。 ライトアップされたのも記憶に新しい時期のこの出来事は、ニュースになって町を流れた。 ポッキリとおれた煙突は今もそこにある。

このページの写真は日立市観光課の提供です




Update:5/20/96
Maintained by jsdi