日立の穴 第18号

−山の中に気になる赤い建物発見!−
十王の山の中、十王ダムにも程近い辺り、なんだか”峠の茶屋”といった感じもする朱色
の建物があります。ラーメン屋かな?と思ったら、違いました、御菓子屋さんでした。 

「平成元年にお店を新しく建てた時、小豆色っぽくしたつもりが仕上がってみたら思ったよりも赤くなっちゃった」という建物は、やっぱり「ラーメン屋さんに間違われたこともある」のだとか。でもよく見ると、いい色合いの屋根瓦とあいまって、老舗の和菓子屋さんといった趣。

Welcome 毎朝6:30から御菓子作りがはじまります。おまんじゅうや生菓子、大福などの和菓子のほかに、ケーキやワッフルなどの洋菓子まで品揃えは十分。
今一番人気があるものは、季節商品の『かまくら大福』。これは大福の中に生クリームがたっぷりの幸せな味。ただ、生クリーム入りのため、寒い時期しか売らないんだそうです。
慶弔用の御菓子やバースディケーキの注文の他に、最近ではウェディングケーキの注文も。それも自分も一緒に作りたいというお嫁さんがほとんど。そんな要望にも対応してくれます。とてもうれしいことですよね。
でもこんな山の中で商売になるのだろうか?思わず聞いてみると、「自信を持って作っていればお客さんは来てくれますよ。それに、車で来るお客さんは、町中では停める場所探すの容易じゃないでしょ。ここは車で来ても停めやすいでしょう」とのこと。「行楽客やゴルフ帰りに寄ってくださるお客さんも多いですね」

御主人は、十王名産品会の会長もつとめています。十王町の特産品のポポーワイン用に、ポポーの実を加工しているのも「風月堂」さんだそうです。ポポーは完熟してから一週間ほどしかもたないため、収穫後すぐにペーストにするのだそう。
「風月堂」新商品は、このポポーワインを使った御菓子。『ポポーろまん』はポポーワインを使った餡をパイで包んだもの。『ポポーゼリー』はポポーワインをふんだんに使ったゼリーです。

年に1〜2種類の新商品も全て御主人が考えます。「今どんなものが流行っているのか、常に勉強は欠かせない」とか。年に2回の社員旅行は他店の御菓子を食べる「勉強会」も兼ねているとか。うらやましい勉強会だなあ。
「地元にちなんだ、地元に愛される御菓子をこれからも作って行きたいですね」という御主人。今度の休日、ドライブがてら Have a break with sweets のための御菓子買いに行こうかな。



319-1304 茨城県多賀郡十王町山部1665-3
tel : 0293-32-3015


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