(聞くだけ無駄だった!)


僕の名前はたんぽぽ。 お姉ちゃんがつけてくれたんだよ。
僕んちはね、3世代同居の6人と……一匹の家族。 
みんな末っ子の僕を可愛がってくれるんだ。家族っていいね。
僕の大切な家族を紹介しちゃうよ。


     パパっち
いつもお仕事が忙しくてあんまり僕と遊べないんだ。
ナイショでおやつくれるところが好きなんだけどママりんに見つかると
『だめよ!』って怒られちゃうの。
パパッちってかわいそう! 僕はもっとかわいそう?・・・
ないしょの話だけど、僕にライバル意識があるんじゃないかな。
ママりんやみほっちと遊んでる僕を見る眼が妙に冷たい気がする。
     ママりん
僕の大・大・だぁい好きなママりん。
やさしいし、チューしてくれるしいっぱい抱っこもしてくれるよ。
お仕事から帰ってくるのが僕、待ちどうしくて・・・
ママりんもねぇ〜,僕のことが一番好きだって! つまり”ラブラブ”!
     みほっち
僕のお姉ちゃんで高校一年生。
インターネットで僕を見つけて弟(ホントは子分)にしてくれたんだ。
おもちゃを引っ張りっこして僕を宙吊りにしたり、くすぐりの刑とか
やっていじめられちゃうんだ…
でも遊んでくれるから好き・好き・好き!
☆今は大学院生で一人暮し。ちゃんと勉強してるか、僕は心配だよ。
 淋しくなったら帰っておいで!今度は僕が遊んであげるからね♪
     お兄ちゃん
よくわからないけど僕とみほっちのお兄ちゃんなんだって。
たまぁにどこからか出てきて『たんぽぽ!大きくなったな。』と言って
また居なくなる。ウルトラマンかも・・・
でもママりんが『ドラちゃん』って呼んでいるからドラエモンかも・・・
えぇっ、違うの〜? ドラ息子ってウルトラマンよりかっこい―――い?
☆今はもう社会人なんだって! お給料もらえる〜?
 お兄ちゃん、たまには僕におやつのお土産でも買ってきてよ〜
     お爺ちゃん
毎日、ママりんがお仕事へ行って帰ってくるまで遊んでもらえるんだ。
お爺ちゃんはあんまり怒らないから好き。僕は見つからないように
いたずらするの得意なんだけど、後からお爺ちゃんが見つけてもママ
には『ひ・み・つ』って言ってくれるんだ。 男と男の約束だよ。
夕方暗くなると、ママりんに会いたくなってキュンキュン泣いちゃうん
だけど ずぅっと抱っこしててくれるんだよ。昔の人は忍耐強いね。
   平成18年10月17日 86歳にて永眠
     お婆ちゃん
いつも僕を『困った子だねぇ』と言ってるけど、一番僕のこと心配して
くれるんだ。お出かけしても心配でいつも走って帰ってくるの。
お天気のいい日は2階のベランダに出してくれて、僕がワンワンすると
あれは郵便やさん、あれは宅配便、だから吠えちゃダメって・・・
それにね、僕がやんちゃだから『ボケていられない!』って誉めて
くれるんだ。 僕、ガンバルよ。









僕がまだ岡山のお家にいるうちに、日立のお家では家族会議が開かれました。
僕の名前を決めるために……
議長は   いちおう、みんなに意見を聞いてみる
は むさし か 「アトム」 は  「たろう」 か 「エル」
は 「キャンディ」 か 「じゅりー」 は 「ポチ」 か 「いぬ」
は 「たんぽぽ」 か 「ひまわり」
    うぅーん、これだけバラバラではまとまりようもない・・・
    みんな譲らない。   うわぁー わがままな家族だ!
議長権限での考えたたんぽぽに決定。
に報告すると 『田んぼ―――?』って聞き返されてショックx3
こうして名前が決まり、岡山のママにメールが送られ、僕はたんぽぽになった。
その日から岡山のお家でも『たんぽぽ〜』と呼ばれていたのでしっかり覚えた。
岡山のママが血統書にも犬名をたんぽぽ(TANPOPO)と申請してくれたんだ。
これで、名実ともに立派なぼく・・・・・たんぽぽの誕生さ。