18日の夜から19日の朝にかけて、寒冷渦が関東地方を東北東へ進みました。寒冷渦に伴う雨雲は19日未明には東海上へ抜け、関東地方西部から南部では19日朝から晴れました。しかし、寒冷渦が北東へ進んだことと、寒冷渦に伴う寒気が寒冷渦の北側から西側は流れ込んだたため、茨城県の沿岸部では北東から進入してくる雨雲がかかり続けました。このため、日立市役所では13時過ぎまで雨が残りました。また、雨が止んだ後も、上層から中層の雲が取れなかったため、19日の日照時間は0.0時間でした。
一方、茨城県以外の地域では朝から晴れの天気が続いたため、19日の日照時間は7〜11時時間近くになりました。茨城県内の19日の日照時間を見ると、県西部から南部では8時時間近い日照時間がありました。それに対して、県北部の北茨城や日立市役所では、日照時間はほとんどありませんでした。
地点 | 日照時間 |
日立市役所 | 0.0 |
水戸(金町) | 2.0 |
北茨城 | 0.1 |
大子 | 3.0 |
笠間 | 2.3 |
下館 | 7.8 |
古河 | 7.7 |
つくば | 7.0 |
鹿嶋 | 1.2 |
龍ケ崎 | 7.9 |
●6月19日06時〜14時の降水レーダー図
降水レーダー図を見ると、雨雲は反時計回りに回転しながら全体としてゆっくりと東へ移動していきました。ただ、8時から10時過ぎにかけては、風向が北東から北へ変わるとともに雨雲が西へ広がる時がありました。
●6月19日09時と12時及び15時のアメダスによる日照分布と気象衛星可視画像
●参考:6月19日09時の地上天気図と500hPa面高層天気図
Amagai Daizo