14日以降、南から高気圧におおわれて気温が上がるようになりました。特に、16日は北海道の北を東へ進む低気圧に向かって南西の風とともに下層へ暖かい空気が入ったことと、日中はよく晴れたことから、東北地方南部から九州地方にかけて気温が高くなりました。関東地方では内陸部を中心に気温が上がり、最高気温が25℃を超えた所が多くなりました。関東地方の最高気温は群馬県館林で29.0℃、上里美28.8℃など、54地点で最高気温が25℃以上となりました。つくばにおける高層観測の結果を見ると、高さ1500m付近(850hPa面)の気温は13日09時の0.0℃から日ごとに上がり、16日21時には11.8℃まで上がって暖気が入ってきたことを示しています。
茨城県内でも、16日は古河で最高気温28.3℃(14時00分)、笠間で27.8℃(14時34分)を記録するなど、16観測点の内北茨城と高萩を除く14地点で最高気温が25℃を超えました。また、16地点すべてで今年の最高気温を記録しました。
日立市役所における気温の推移を見ると、日の出とともに気温が上がり始めて8時前には気温が20℃を超えました。その後も気温は上がり続けて、13時41分には最高気温は25.5℃を記録しました。これは、今年になっての最高気温であるとともに、今年初めての夏日(最高気温25℃以上の日)でした。夏日初日としては、平年(5月9日)より23日早く、昨年よりも21日早いものでした。なお、最近の記録としては、2005年の4月6日に次いで早い記録となっています。最高気温を記録した後、雲が広がったため気温は6℃近く下がりました。
日立市内の気温を見ると、十王交流センターと南部支所で最高気温が25℃を超えました。それ以外の4地点では最高気温は25℃を超えませんでしたが、7地点すべてで今年の最高気温となりました。
●今年の最高気温(℃)の記録 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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●夏日初日の記録(日立市役所)
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※順位は、1961年から2017年の統計。
●参考:つくばにおける高層観測の気温(℃)
高さ(気圧) | 13日 09時 |
13日 21時 |
14日 09時 |
14日 21時 |
15日 09時 |
15日 21時 |
16日 09時 |
16日 21時 |
17日 09時 |
5500m(500hPa) | -26.6 | -24.3 | -22.5 | -22.5 | -22.8 | -21.3 | -22.9 | -17.7 | -15.9 |
1500m(850hPa) | 0.0 | 1.7 | 4.5 | 9.4 | 9.3 | 8.1 | 9.2 | 11.8 | 11.6 |
●4月16日の気温と風向の推移(10分値)
●4月16日の日立市内の気温の推移(10分値)
●4月16日14時のアメダスによる気温と風の分布
●参考:4月16日15時の地上天気図と21時の850hPa面高層天気図
Amagai Daizo