15日以降、太平洋高気圧が勢力を強めて西へ張り出し本州付近をおおうようになりました。太平洋高気圧に対応する上層の高気圧は、16日以降しだいに中心を西へ移動させ、19日には東海地方へ中心を移してきました。これに伴い、関東地方では下降流により暖められた空気が南西の風とともに入ってくるようになりました。このため、19日の関東地方は朝から気温が上がり、各地で最高気温が30℃を超えました。群馬県館林市では最高気温が36.7℃、茨城県大子町で36.6℃、東京都練馬区で36.4℃と内陸部を中心に最高気温が35℃を超えた所もありました。
20日になると、上層の高気圧の中心は近畿地方へ移動し、下降流による昇温も一段と顕著になりました。つくばにおける高層観測の結果を見ると、高さ1500m付近(850hPa面)の気温は19℃から20℃前後で推移しています。しかし、より地表に近い高さ750m付近(925hPa面)の気温は、19日09時の20.6℃から21時の25.8℃へ5℃近く上昇した後、25℃前後の高い状態で推移しました。このため、20日の関東地方は前日よりも気温が上がり、最高気温が35℃を超える地点が多くなりました。関東地方各地の最高気温は、群馬県伊勢崎市で38.0℃、前橋市で37.3℃、埼玉県熊谷市と寄居町及び群馬県館林市で36.8℃となりました。
日立市役所では、17日の午後から南西の風が吹くようになり、気温の高い日が続きました。19日の朝になると、南西の風から南東の風に変わるとともに地表付近へ南から暖かい空気が入るようになり、気温が上がり始めて9時には気温が30℃を超えました。その後も気温は上がり続けて12時01分には最高気温32.5℃を記録しました。これは、今年になって最も高い気温です。最高気温を記録した後、風向がやや西寄りに変わり気温はわずかに下がりましたが、16時頃まで気温は30℃を超え続けました。
夜に入ると風向が北西に変わったため気温の下がり方は鈍く、20日の朝にかけて気温は25℃から24℃で推移し寝苦しい夜になりました。20日の朝になると、再び南東の風が吹き始めるとともに気温が上がり出し、9時38分には最高気温32.4℃を記録しました。この後、風向が南寄りへ変わっていったためにそれ以上気温は上がりませんでしたが、18時前まで気温は30℃を超え続けて19日以上に暑い日となりました。19日と20日の最高気温の記録を見ると、日立市役所では20日の方が0.1℃高くなりました。しかし、南部支所と本山では20日の方が高く、水戸では両日とも同じ気温となりました。また、いずれの地点でも今年一番の高い気温となりました。
●今年の日最高気温(℃)の記録(高い方から:7月20日現在)
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●参考:つくばにおける高層観測の気温(℃)
| 高さ(気圧) | 17日 09時 |
17日 21時 |
18日 09時 |
18日 21時 |
19日 09時 |
19日 21時 |
20日 09時 |
20日 21時 |
21日 09時 |
| 5500m(500hPa) | -7.3 | -7.1 | -7.3 | -6.1 | -5.9 | -4.5 | -5.7 | -4.5 | -4.7 |
| 1500m(850hPa) | 18.6 | 19.8 | 19.4 | 21.2 | 18.6 | 21.4 | 19.2 | 20.2 | 20.0 |
| 750m(925hPa) | 20.8 | 21.6 | 20.0 | 22.4 | 20.6 | 25.8 | 24.4 | 25.8 | 25.2 |
●参考:7月19日から20日の10分毎の気温の推移

●参考:7月19日から20日の10分毎の風速の推移(日立市役所)

●参考:7月19日と20日12時のアメダスによる気温の分布
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●参考:7月19日と20日12時の地上天気図と09時の500hPa面高層天気図
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Amagai Daizo