9日の夜から10日の朝にかけて、低気圧が本州上を東北東へ進みました。低気圧に向かって、南から下層へ暖かい空気が入ったことと、低気圧の通過後は乾燥域におおわれて朝から晴れたことから、関東地方では内陸部を中心に気温が33℃前後まで上がりました。つくばにおける高層観測の結果を見ると、9日21時には高さ1500m付近(850hPa面)の気温は15.8℃(平年値は16.5℃)、高さ750m付近(925hPa面)の気温は18.8℃(平年値は19.1℃)と、いずれもほぼ平年並みでした。その後、低気圧が三陸沖へ進んで南から暖気が入ってきた10日09時には850hPa面の気温は18.6℃、925hPa面の気温は23.2℃まで上がりました。
関東地方の平野部では、低気圧の通過とともに風向は南西から南へ変わっていきました。しかし、日立市役所では地形の影響で9日の夕方から10日の11時過ぎにかけて南西の風が吹き続けました。このため、10日の日の出とともに気温が上がり始め、7時過ぎには気温が25℃を超えました。その後も気温は上がり続け、11時24分にこの日の最高気温3147℃を記録しました。これは、6月26日の最高気温30.7℃に続いて今年2回目の真夏日(最高気温が30℃以上の日)であるとともに、今年になって最も高い気温です。11時40分になると風向が南南東へ変わり、気温は30℃以下に下がりました。その後、16時過ぎにかけて気温は29℃前後で推移しました。16時20分になると風向は北東へ変わり、気温は3℃近く下がりました。17時を過ぎると風向は北西へ変わっていき、気温はさらに3℃近く下がりました。
なお、水戸では風が弱く一時的に北東の風が吹くことはあったものの、全体としては10日の朝から夕方にかけて南南西の風が吹き続けたため、昼過ぎになっても気温は上がり続けて最高気温32.7℃は15時12分に記録しました。その後、17時50分には東の風に変わり気温は下がっていきました。
●今年の日最高気温(℃)の記録(高い方から:7月10日現在)
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●参考:つくばにおける高層観測の気温(℃)
| 高さ(気圧) | 08日 09時 |
08日 21時 |
09日 09時 |
09日 21時 |
10日 09時 |
10日 21時 |
11日 09時 |
| 5500m(500hPa) | -7.9 | -5.1 | -7.5 | -5.3 | -8.7 | -6.3 | -6.7 |
| 1500m(850hPa) | 17.0 | 18.0 | 18.4 | 15.8 | 18.6 | 19.2 | 17.2 |
| 750m(925hPa) | 20.4 | 21.8 | 19.8 | 18.8 | 23.2 | 22.0 | 19.8 |
●参考:7月10日の10分毎の気温と風向の推移
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●参考:7月10日11時のアメダスによる気温の分布
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●参考:7月10日09時の地上天気図と850hPa面高層天気図
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Amagai Daizo