4月28日、市の北部で降水量が多くなる

 26日から30日にかけて、寒冷渦が中国東北区から沿海州を通りサハリン付近へ進みました。そして、27日から28日にかけてはこの寒冷渦の南東側に南から湿った空気が入り、四国から関東地方の所々で雨雲が発達しました。さらに、28日の関東地方では下図のアメダスによる風の分布図に見るとおり、関東地方の平野部に滞留していた冷たい空気の吹き出しに伴う北風と南から入ってきた暖かく湿った空気に伴う南風とがぶつかり、両者の間に局地的な前線が形成されました。そして、この前線に沿って北東から南西に帯状に雨雲が広がり、所々で強い雨が降りました。神奈川県の辻堂では、06時05分からの1時間に40.0mmの激しい雨が降りました。

 午後になると、雨雲は局地的な前線に沿って茨城県から福島県へ北上していきました。茨城県北部の沿岸部では、南北にのびる多賀山地の東側斜面に南東からの湿った気流が当たる形となり、北茨城市から日立市の北部にかけて降水量が多くなりました。日立市では、南から北上してきたまとまった雨雲が通過した13時頃にやや強い雨が降り、日立市役所では1時間に19.0mmの降水量を記録しました。雨雲が北へ進んだ後、雨はいったん弱まりました。しかし、寒冷渦の東進に伴って湿った気流の流れが南東から南へ変わっていったため、千葉県から茨城県の沿岸部に沿って雨雲が発生する状況が続きました。この雨雲は、北上しながら全体としてゆっくりと東へ進みました。そして、雨雲が茨城県の東へ抜けようとしていた19時前に、湿った気流が多賀山地にぶつかる形となって日立市付近で雨雲が発達し、日立市北部から北茨城市にかけて強い雨が降りました。日立市十王交流センターでは18時から19時の1時間に25.0mmの降水量を記録しました。また、27日13時から28日21時までのそう降水量は75.5mmに達しました。

 今回の雨では、南東からの気流が当たる多賀山地の東斜面で降水量が多くなりました。日立市内の総降水量の分布を見ても、多賀山地の南端に当たる南部支所では59.0mmの降水量でしたが、北部の十王交流センターでは175.5mmの降水量になり3倍近くの差がありました。

 ●27日から28日の市内の降水量(mm)

 

観測地点
総降水量

最大1時間降水量

降水量
日時
日立市役所 131.5 19.5 28日19時04分
北部消防署 136.5 17.0 28日13時00分
本山 185.0 17.5 28日15時00分
西部出張所 116.5 12.0 28日15時00分
諏訪広場 109.5 21.0 28日19時00分
南部支所 59.0 12.5 28日19時00分
十王交流センター 175.5 25.0 28日19時00分

 ●参考:4月27日から28日の降水量の推移(十王交流センター)と28日13時の降水量レーダー図

 ●参考:4月28日13時のアメダスによる降水量と風の分布

 ●参考:4月28日15時の地上天気図と09時の500hPa面高層天気図

Amagai Daizo


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作成日:2010/05/02
日立市役所 天気相談所