2月18日、低気圧と下層寒気の影響で再び雪が降る

 16日夜に上層の気圧の谷と北東風の影響で弱い雪が降った後、17日は移動性高気圧が東北地方を東へ進み、午前中は晴れ間が広がりました。しかし、次の上層の気圧の谷が黄海から本州付近へ進んできたため、昼から曇りとなりました。その後、気圧の谷の東進に伴って夜には関東地方の南に低気圧が発生し、東北東へ進みました。低気圧は発達することなく陸地からは離れて進みましたが、北東の風に伴って地表付近へ冷たい空気が入り弱い雪雲が広がったため、18日未明から昼前にかけて関東地方一円で雪が降りました。

 つくばにおける高層観測の結果を見ると、高さ1500付近(850hPa面)の気温は17日09時の-9.3℃から低気圧が近づいた18日09時には-3.5℃まで上がりました。しかし、地表付近では低気圧へ引き込まれる形で北側から冷たい空気が入ったため、気温が下がりました。日立市役所と水戸における10分毎の気温の推移を見ると、17日の夜に2℃前後まで下がった気温は、雪が降り始める直前の2時前に一気に2℃近く下がり、雪が降り始めた2時過ぎ以降は0℃前後で推移しました。その後、低気圧が遠ざかっていった9時頃から冷たい空気の流入は弱まり、気温は上がっていきました。

 大部分の地点では総降水量が0〜3mmと少なかったため、積雪の深さは茨城県を除く平野部では宇都宮の2cmが最大で、その他の地点ではうっすらと白くなる程度でした。しかし、茨城県では降水量が他の地点よりやや多くなったため、積雪が多くなりました。特に、日立市から水戸にかけては総降水量が7〜8.5mmと多く、気温も北から入ってきた冷たい空気の影響で他の地点より低くなったため、積雪の深さが10cmを超えました。最深積雪は日立市役所で18cm、水戸で12cmとなり、いずれも18日10時に記録しました。気温が低かったことから、降水量の割に積雪が深くなりました。しかし、そのために雪の密度が小さく気温が上がるとともに雪は急速に融けていき、夕方には積雪はなくなりました。

 ●日立市役所と水戸(金町)における積雪の深さ(cm)

地点 04時 05時 06時 07時 08時 09時 10時 11時 12時 13時 14時 15時 16時
日立市役所 *** *** *** *** 14 15 18 10 6 3 2 1 -
水戸 - 3 5 7 9 11 12 7 4 2 - - -

 ※日立市役所における積雪の観測は08時以降です。

 ●2月18日の気温(℃)

地点 日平均気温 最高気温 最低気温
平均気温 平年値 気温 時刻 平年値 気温 時刻 平年値
日立市役所 1.6 4.6 4.9 15:21 9.0 -0.4 06:34 0.4
本山(あかさわ山荘) -0.3 - 2.4 14:15 - -2.0 06:26 -
南部支所 1.7 - 4.5 15:51 - -0.3 06:32 -
水戸(金町) 1.8 3.5 4.5 16:37 9.2 -0.4 07:40 -1.6

 ●参考:つくばにおける高層観測の気温(℃)

高さ(気圧) 15日
09時
15日
21時
16日
09時
16日
21時
17日
09時
17日
21時
18日
09時
18日
21時
5500m(500hPa) -23.1 -19.3 -17.1 -23.9 -26.1 -28.1 -27.3 -27.9
1500m(850hPa) -0.3 0.4 -7.1 -8.1 -9.3 -8.1 -3.5 -3.9

 ●2月17日から18日にかけての日立市役所と水戸の10分毎の気温の推移及び18日の雪の様子(市役所からかみね公園を見る)

 ●参考:2月18日05時のアメダスによる気温分布と18日1時から12時までの積算降水量分布

 ●参考:2月18日09時のと500hPa面及び850hPa高層天気図

 ●参考:2月18日09時の地上天気図と気象衛星可視画像

Amagai Daizo


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作成日:2010/03/08
日立市役所 天気相談所