11日に雪を降らせた低気圧が日本の東へ抜けた後も、本州の上層では西南西からの流れが続きました。一方、地表では大陸の高気圧が北に偏って日本付近に張り出し、関東地方へ冷たい北東の風が入り続けました。このため、関東地方では12日から13日にかけて下層雲が広がり曇りの天気が続きました。13日になると上層の気圧の谷が本州付近を東へ進み、関東地方南岸で収束域が形成されて朝から所々で弱い雪が降り始めました。昼過ぎになって上層の気圧の谷が関東地方へ近づいてくると、茨城県北部から栃木県北部にかけて帯状に弱い雪雲がまとまってきて、ゆっくりと南東へ進み始めました。このため、日立市では14時頃から気温が下がり始めて16時過ぎには氷点下の気温となり、雪の降り方がやや強まりました。
上層の気圧の谷は、21時過ぎには関東地方の東へ抜けました。それに伴って収束雲は東海上へ離れていき、22時前からは晴れてきました。16時過ぎから気温が氷点下に下がって21時前まで雪が降り続いたことと11日からの積雪が残っていたことから、降水量が2.0mmと少なかった割りには積雪が深くなり、日立市役所では14日朝の積雪が4cmになりました。また、朝から夜まで雪が降り続いたことから日中も気温がほとんど上がらず、日最高気温は1.1℃と平年より7℃近く低くなりました。これは、日最高気温の低い方からの記録として、日立市役所観測開始以来3番目の記録となります。(1番目と2番目の記録となっている1967年2月10日から11日は、今回と同様に関東地方南岸に前線が停滞し、次々と小さな低気圧が発生して東へ進んで雪が降り続いたため気温が上がりませんでした。そして、日立市では10日未明から12日未明にかけて雪が降り続き、最深積雪は8cmとなりました。)
つくばにおける高層観測の結果を見ると、高さ1500付近(850hPa面)の気温は低気圧による雪が降った11日21時の-3.3℃から13日09時には-7.9℃まで下がっており、850hPa面高層天気図で見るとおり収束域北側の下層へ一段と強い寒気が入ったことが分かります。なお、北から寒気が入ってきたことから、雪が降っている間は水戸よりも日立市役所の方が気温が低くなりました。雪が止んで晴れてきた後は放射冷却の影響が強まり、水戸の方が気温が低くなっていきました。
●2月13日の気温(℃)
| 地点 | 日平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | |||||
| 平均気温 | 平年値 | 気温 | 時刻 | 平年値 | 気温 | 時刻 | 平年値 | |
| 日立市役所 | 0.1 | 4.3 | 1.1 | 11:36 | 8.9 | -1.6 | 23:47 | 0.0 |
| 本山(あかさわ山荘) | -2.2 | - | -1.2 | 13:15 | - | -5.3 | 23:19 | - |
| 南部支所 | 0.2 | - | 1.3 | 11:38 | - | -1.7 | 23:32 | - |
| 水戸(金町) | 0.3 | 3.3 | 1.5 | 13:46 | 9.1 | -3.0 | 23:50 | -2.0 |
●参考:つくばにおける高層観測の気温(℃)
| 高さ(気圧) |
11日 09時 |
11日 21時 |
11日 09時 |
11日 21時 |
12日 09時 |
12日 21時 |
13日 09時 |
13日 21時 |
14日 09時 |
| 5500m(500hPa) | -14.1 | -14.3 | -14.1 | -14.3 | -18.7 | -18.5 | -24.5 | -21.9 | -20.3 |
| 1500m(850hPa) | -2.5 | -3.3 | -2.5 | -3.3 | -5.1 | -7.7 | -7.9 | -7.1 | -6.9 |
●2月13日から14日にかけての各地の気温の推移(1時間値)及び日立市役所と水戸の10分毎の気温の推移
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●参考:2月13日18時のアメダスによる気温分布と日立市役所における日最高気温の記録
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※順位は値の低い方からで、1953年 |
●参考:2月13日09時のと500hPa面及び850hPa高層天気図
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●参考:2月13日15時の地上天気図と気象衛星可視画像
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Amagai Daizo