19日から20日にかけて、本州上を移動性高気圧が南東から東南東へ進みました。これに伴い、先週から日本付近へ入っていて寒気は東へ抜け、替わって南西から暖かい空気が入ってきました。つくばにおける高層観測の結果を見ると、高さ5500m付近(500hPa面)の気温は18日09時の-29.1℃から20日09時には-15.9℃まで上がりました。また、高さ1500付近(850hPa面)の気温も18日09時の-6.3℃から20日09時には7.4℃まで上がりました。
地上の気温を見ると、20日の朝は放射冷却の影響で内陸部を中心に0℃前後まで気温が下がりました。しかし、10時頃から南西の風が入り始めるとともに気温も上がり、昼過ぎには南部を中心に気温が15℃を超えました。日立市役所では、3時前から西の風がやや強く吹き始めたために気温は下がらず、朝にかけて10℃前後で推移しました。そして、8時には南西の風が入り始めて気温が上がり出し、13時32分には日最高気温15.8℃を記録しました。これは平年の最高気温よりも7℃高く、4月中旬並みの気温でした。夕方以降は北寄りの風に変わり、いったん気温は下がりました。しかし、日立市役所では南西の風が吹き始めた21時過ぎから再び気温が10℃を超え、暖かい夜となりました。
なお、冬の最盛期ともいえるこの時期に、最高気温が15℃を超えることは珍しいことではありません。昨年(2009年)の1月19日にも、日本海を進む低気圧に向かって暖かい南風が入り、日立市役所では最高気温が15.0℃まで上がりました。また、観測開始以来の1月の最高気温の記録を調べてみると、これまでで最も高かったのは1969年1月27日に記録した23.1℃です。以下10位までは17.5℃以上の気温となっており、今回の最高気温15.8℃は特に高いというものではありません。
●1月20日の気温(℃)
| 地点 | 日平均気温 | 最高気温 | 最低気温 | |||||
| 平均気温 | 平年値 | 気温 | 時刻 | 平年値 | 気温 | 時刻 | 平年値 | |
| 日立市役所 | 10.7 | 4.2 | 15.8 | 13:32 | 8.8 | 4.4 | 01:32 | 0.0 |
| 本山(あかさわ山荘) | 7.1 | - | 12.1 | 12:21 | - | 0.7 | 00:04 | - |
| 南部支所 | 7.4 | - | 15.3 | 12:15 | - | 1.4 | 07:04 | - |
| 水戸(金町) | 7.2 | 2.6 | 14.6 | 13:37 | 8.6 | 0.0 | 00:38 | -2.6 |
●参考:つくばにおける高層観測の気温(℃)
| 高さ(気圧) |
17日 09時 |
17日 21時 |
18日 09時 |
18日 21時 |
19日 09時 |
19日 21時 |
20日 09時 |
20日 21時 |
| 5500m(500hPa) | -28.9 | -31.1 | -29.1 | -29.9 | -27.3 | -22.7 | -21.3 | -15.9 |
| 1500m(850hPa) | -8.3 | -6.9 | -6.3 | -1.9 | -0.3 | 0.8 | 7.4 | 9.2 |
●1月の最高気温(℃)の記録
| 順位 | 最高気温 | 年月日 | 時刻 |
| 1 | 23.1 | 1969年01月27日 | 14:02 |
| 2 | 19.5 | 1996年01月15日 | 12:28 |
| 3 | 18.8 | 1957年01月27日 | 14:02 |
| 4 | 18.5 | 1957年01月30日 | 13:20 |
| 5 | 18.4 | 2002年01月15日 | 14:28 |
| 5 | 18.4 | 2000年01月07日 | 14:25 |
※順位は値の高い方からで、1953年から2010年の統計
●1月19日から20日にかけての各地の気温の推移(1時間値)及び日立市役所と水戸の10分毎の気温の推移
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●参考:1月20日14時のアメダスによる気温と風の分布
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●参考:1月20日15時の地上天気図と21時の850hPa面高層天気図
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Amagai Daizo