5日の夜から6日の朝にかけて、日本海から津軽海峡付近を寒冷渦が東へ進みました。寒冷渦の南を進んだ地上低気圧が東へ抜けた5日の昼前から、関東地方では西寄りの風が強く吹き始めました。日立市でも5日の9時頃から、西から西北西の風が平均風速で4〜7m/sとやや強く吹き始めました。昼過ぎになると関東地方の平野部ではさらに風が強まり、所々で平均風速が10m/sを超える所もありましたが、日立市では地形の影響でそれほど風が強まることはありませんでした。そして、気温が下がっていった夕方以降は、風は弱まりました。
6日朝には寒冷渦は太平洋側へ抜け、これから南にのびる上層の気圧の谷が3時前に関東地方を通過しました。明け方前で、気温が低く空気も乾燥してたことから地上では大きな変化はありませんでした。しかし、日立市役所では地形の影響で2時前から3時頃にかけて西の風が一時的に強く吹きました。日立市市役所における6日の最大風速は、平均風速で9.6m/s(02時32分)、瞬間風速で16.9m/s(02時29分)でした。南部支所と水戸でも風がやや強まりましたが、平均風速は5〜6m/sで日立市役所のように10m/s近い風が吹くことはありませんでした。
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●参考:1月5日から6日の風速の変化(日立市役所と水戸の1時間値及び日立市役所の10分間値)
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●参考:1月5日15時と6日02時のアメダスによる風の分布
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●参考:1月6日03時の地上天気図と09時の500hPa面高層天気図
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Amagai Daizo