28日、東北地方から山陰沖にのびる寒冷前線に向かって南から暖かい空気が吹き込み、関東地方では気温が上がりました。日立市役所でも、14時24分に日最高気温29.7℃を記録しました。その後、16時30分頃に寒冷前線が通過した後、風向が南から北北東に変わり冷たい空気が入ってきたため、一気に気温が下がり、18時には気温が22.0℃になりました。
夜に入ると下層にさらに冷たい空気が入り、一段と気温が低くなりました。つくばの高層観測による850hPa の気温の変化を見ると、28日09時が21.6℃、21時が17.0℃であったのに対して、29日の09時には9.2℃まで下がりました。このため、29日の朝の最低気温は14.8℃と、この秋になって初めて15℃を下回りました。今年の9月は、上旬の中頃から気温の高い日が続き、日最低気温も20℃を上回る日が多くありましたが、月末になって急に涼しくなり、日最低気温が初めて15℃を下回った日はほぼ平年並みとなりました。
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※最低気温15℃未満の初日は、日最低気温がその年の夏以降初めて15℃未満になった日。
●参考:9月28日から29日にかけての気温の推移と28日17時の気温の分布(アメダス)
●参考:9月28日09時と29日09時の地上天気図及び850hPa面高層天気図
Amagai Daizo