22日の日中は、上層の高気圧におおわれて下層に暖かい空気が入るとともに、北から南下してくる寒冷前線に向かって南西の風が吹き込んだため、晴れて暑くなりました。日立市役所では、14時34分に日最高気温34.0℃を記録しています。これは、今年に入って4番目の高い値です。
午後になると、北から南下してきた上層の寒気の南端に沿って、雷雲が発生してきました。日立市でも、16時過ぎ頃から市の西部で雷雲が発達を始め、茨城県北部から南下してきた雷雲と一体となって、17時頃から19時頃にかけて、南東へ進みました。この雷雲が市役所へ近づいてきた17時前には、風向がそれまでの南から北へ変わり、気温が下がり始めました。その後、17時10分頃から雨が降り始めてきたこともあって気温が急激に下がり、18時にかけて一気に10℃近く気温が下がりました。
また、雷雲のの通過に伴って、日立市内でも雷を伴って所々で1時簡に30mmを超える雨が降りました。各観測点の降水量を比較してみると、市の北部にある北部消防署の降水量が86.0mmと、他の観測地点よりもやや多くなりました。この雷雲が通過した後も、栃木県から小さな雷雲が東へ進んできたため、20時過ぎと21時過ぎに10分間ほどやや強い雨が降りました。その後、寒冷前線の本体が本州上をゆっくりと南下していったため、夜遅くから23日にの朝にかけて、弱い雨が降ったり止んだりしながら続きました。なお、茨城県北部の沿岸部を中心に落雷が多く発生し、北茨城市磯原では16時45分頃から50分間、350世帯が停電しました。日立市役所でも、17時10分頃瞬間的に停電がありました。
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総降水量 |
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日時 | ||
日立市役所 | 65.0 | 30.0 | 22日18時54分 |
北部消防署 | 86.0 | 35.0 | 22日18時00分 |
本山 | 49.5 | 16.0 | 22日18時00分 |
西部出張所 | 42.0 | 13.5 | 22日18時00分 |
諏訪広場 | 64.5 | 28.0 | 22日19時00分 |
南部支所 | 58.0 | 25.0 | 22日19時00分 |
※総降水量は、22日16時から23日11時までの合計。
●日立市役所における降水量と気温の推移
●22日の雷雨が激しかったときの降水量レーダー図(17時10分と18時10分)
●8月22日21時の地上天気図と500hPa面高層天気図
Amagai Daizo