7月15日、台風第4号からの湿った空気の影響で、市の北部を中心に大雨となる

 15日の昼過ぎから夕方にかけて、台風第4号が関東地方の南を東へ進みました。台風を取り巻く雨雲はかかりませんでしたが、南からの湿った空気により雨雲が発生し、14日の夜から15日の夕方にかけて雨が降りました。発達した雨雲がかかるたびに、一時的に強い雨が繰り返し降り、また15日には東からの湿った風と地形の影響で、茨城県の北部沿岸部で雨雲が停滞したため、市の北部で総降水量が200mmを越えました。日立市役所における総降水量は200.5mm、また15日の日降水量173.0mmは、7月の日降水量としては、市役所観測記録順位第1位でした。

 台風は、15日15時には房総半島の南を通過し、東へ55km/hの速い速度で遠ざかっていきました。関東地方の南を通過する頃には、台風の勢力は弱まり、中心付近には雨雲はありませんでしたが、台風の北東側を回り込む形で、東からの湿った空気による雨雲が、東北地方中部と茨城県北部にかかりました。茨城県北部の雨雲は、15時から16時頃にかけて一時的に停滞したため、日立市の北部で雨が強まりました。本山の観測所では、15時から16時の1時間に40.0mmの雨が降りました。このように、日立市北部に雨雲の境が位置したため、北部消防署では総降水量が253.5mmに達したのに対して、市の南部にある南部支所の総降水量は110.5mmと、北部消防署の半分以下でした。

 ●14日から15日の市内の降水量(mm)

観測地点
日降水量

最大1時間降水量

降水量
日時
日立市役所 200.5 23.0 15日10時09分
北部消防署 253.5 26.0 15日11時00分
本山 279.5 40.0 15日16時00分
西部出張所 201.0 32.5 15日14時00分
諏訪広場 171.0 14.5 15日09時00分
南部支所 110.5 14.5 15日09時00分

※北部消防署の15日16時の値は、機器故障のためレーダーによる推定値24.0mmを使用。

 ●14日から15日の降水量の推移と雨雲が停滞したときの降水量レーダー図

 ●台風第4号の経路と気象衛星可視画像

Amagai Daizo


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作成日:2007/07/17
日立市役所 天気相談所