7月5日、風向の違いにより、気温に大きな差が出る

 5日の朝に低気圧が三陸沖へ抜けた後、日中北西の風によるフェーン現象が起き、関東地方内陸部では気温が上がり、最高気温が30℃を超えました。一方、茨城県から千葉県にかけては、冷たい北東の風が入り気温は上がりませんでした。日立市役所における日最高気温は、09時59分に観測した23.4℃でした。また、日立市内の本山では07時56分に22.5℃、南部支所で08時13分に23.3℃、水戸でも09時25分に25.5℃と、いずれも朝に最高気温を記録しました。これらの地点では、最高気温を記録した後、北東の風が入り気温は下がっていきました。

 これに対して、茨城県西部の下妻や古河では、北西の風がやや強く吹き始めた10時頃から一段と気温が上がり、昼過ぎに最高気温を記録しています。13時のアメダスによる気温と風の分布を見ると、栃木県西部から茨城県西部、埼玉県、東京都にかけては北西の風が吹いています。そして、この範囲のほとんどの地点で、気温が30℃を超えています。一方、これより東側の地域では、北東から東の風が吹いていて、気温も30℃以下になっています。特に、沿岸部では気温が22℃前後しかなく、内陸部との間で10℃近い気温差がありました。

 その後、夕方には内陸部でも東よりの風に変わるとともに、気温は下がっていきました。今回は、北東風に伴う冷気の流入に、内陸部におけるフェーン現象による昇温が重なり、沿岸部と内陸部の気温の差が大きくなりました。

 ●7月5日の最高気温(℃)

地点 最高
気温
時刻
日立市役所 23.4 09:59
本山 22.5 07:56
南部支所 23.3 08:13
水戸 25.5 09:25
つくば 27.3 11:22
下妻 30.2 13:20
古河 31.5 14:30

 ●参考:7月5日の茨城県内の気温の変化

 ●参考:7月5日13時のアメダスによる気温と風の分布

Amagai Daizo


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作成日:2007/07/06
日立市役所 天気相談所