関東地方の南岸を進んだ低気圧が東へ抜けた後、関東地方では南部を除いて北から北西の風がやや強く吹きました。それとともに高層から中層へ乾燥した空気が入ってきたため、内陸部を中心に日最高気温が30℃を超えました。気象庁のある東京大手町でも15時07分に日最高気温30.9℃を観測し、今年初の真夏日となりました。
日立市でも、9時過ぎから晴れ間が広がり始め、さらに11時頃からは北の風がやや強く吹いて弱いフェーン現象が起きたため、気温が上がって14時14分に日最高気温29.0℃を観測しました。これは、6月12日に記録した日最高気温27.2℃を抜いて、今年に入って最も高い気温となりました。その後、17時には北東の風へ変わり、気温がは急速に下がっていきました。なお、気温の変化のグラフを見ると、18時前に風向が北北西へ変わった時間帯に、一時的に気温が上昇している様子が見られます。
日立市内の最高気温の記録を見ると、南部支所でも日最高気温が27.3℃まで上がり、今年一番の暑さとなりましたが、フェーン現象とは関係のない山間部にある本山では、日最高気温は25.3℃までしか上がりませんでした。
●今年の日最高気温(℃)の記録(6月15日現在)
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●参考:6月15日の日立市役所における気温と風向の変化
●参考:6月15日15時の地上天気図と14時のアメダスによる気温の分布
Amagai Daizo