27日の午後、寒気を伴った上層の低気圧が関東地方を通過した後、下層にも冷たい空気が入ってきました。このため、27日の15時前から風が南から北東へ変わるとともに、気温が下がり始めました。28日の日中は、北東の風とともに地表付近へさらに冷たい空気が入ってきました。このため、日立市では朝の7時頃から地形の影響による下層雲が広がり、午前中は日照がなく、一日気温の低い状態が続きました。この結果、28日の日平均気温は12.1℃と、4月中旬並みの肌寒い1日になりました。
日立市では、朝の6時過ぎまでは晴れていましたが、7時前から下層雲が広がり始め、午前中は日照がありませんでした。アメダスによる日照時間の観測結果や気象衛星の可視画像を見ると、関東地方で雲が広がっていたのは栃木県西部と日立市周辺だけでした。午後になると、この雲はしだいに消えていきましたが、日立市では沿岸部を中心に雲の多い状態が続きました。15時過ぎから北東の風が弱まってくるとともに、日立市の沿岸部でも雲が切れ始め、16時過ぎには晴れました。
●つくばにおける高層の気温(℃)
日時 | 850hPa面 高さ1500m |
500hPa面 高さ5500m |
26日21時 | 14.2 | -13.7 |
27日09時 | 13.4 | -13.1 |
27日21時 | 10.4 | -15.9 |
28日09時 | 3.6 | -12.9 |
28日21時 | 5.4 | -12.9 |
●5月27日から28日にかけての気温の変化
●参考:5月28日15時のアメダスによる日照時間の分布と気象衛星可視画像
Amagai Daizo